スポGOMI甲子園で大分東明高3年生チームがV 「今後も活動を続けたい」【大分県】

スポGOMI甲子園で日本一に輝いた(左から)服部真周さん、久枝史弥さん、梅田翔希さん=大分市千代町の大分東明高

 【大分】大分市千代町の大分東明高3年生チームが「スポGOMI甲子園」全国大会(11月・東京都)で日本一に輝いた。ごみ拾いとスポーツを融合した競技で、県勢の優勝は初めて。「どこでも誰でも楽しみながら取り組めるのが魅力。今後も活動を続けたい」と話している。

 スポGOMIは3人一組で制限時間内に規定エリアのごみを拾い、量や種類に応じた得点を競う。2008年に日本で始まった。高校生対象の甲子園は日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で5回目。

 今年の競技エリアは東京・墨田区の東京スカイツリー周辺。小雨の降る厳しい寒さの中、各都道府県の代表40チームが奮闘した。

 大分東明チームは服部真周(ましゅう)さん(18)、久枝史弥さん(18)、梅田翔希(しょうき)さん(18)。県大会(8月・大分市)で優勝し、2年連続で全国切符を射止めた。「昨年は6位。悔しさをばねに作戦を練った」と3人。

 スマートフォンの地図アプリを活用し、住宅街の路地やコインパーキングを中心に回った。自動販売機横のごみ箱からあふれた缶やペットボトルを大量に拾ったのが勝因という。

 回収したごみの総重量は32.65キロ、獲得ポイントは4328.5。2位に約500ポイントの大差をつけての圧勝だった。

 久枝さんはスポGOMIに取り組むようになり、「環境に対する意識が変わった。活動が世界に広がり、リサイクルに取り組む企業が増えるといい」と期待する。

 梅田さんは「スポGOMIワールドカップ日本ステージ」(10月・東京)にも出場した。「最初は面倒と思っても楽しく、やりがいを感じる。ボランティア活動に抵抗がなくなった」

 服部さんは昨年2月、高校生団体「クリーンエイト」を設立し、ごみ拾いに取り組んだ。「一人一人の小さな行動が未来を変える。スポGOMIが当たり前の世の中になってほしい」と願っている。

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