Wソックスはシース放出を急がず FA市場の動きを見極める方針か

「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者はディラン・シース(ホワイトソックス)をめぐるトレード交渉が本格化していることを報じ、「ウィンター・ミーティング前にトレードが成立する可能性が高まっている」と伝えたが、その一方でホワイトソックスがシース放出を急がないという見方も出てきている。米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ホワイトソックスは大物FA投手の契約が決まるまでシース放出を待つ方針を他球団に通達したようだ。

ローゼンタール記者によると、ホワイトソックスのクリス・ゲッツGMはシース獲得に興味を示しているチームに対して「大物FA投手が市場から消えるまでシースを放出しないかもしれない」との方針を通達したという。大物FA投手が市場から消えることにより、シースへの需要が高まり、交換要員のグレードがアップする可能性もあるだけに、ゲッツGMの考えは理解できる。

ローゼンタール記者は12チーム以上がシース獲得についてホワイトソックスへ問い合わせを行ったことを伝えており、なかでもドジャースが積極的だという。モロシ記者はブレーブスが「ファイナリスト」の1つであることを報じる一方で、充実したファーム組織を持つオリオールズをシース獲得の有力候補に挙げている。また、ソニー・グレイ、ランス・リン、カイル・ギブソンを獲得して先発補強を終えたとみられていたカージナルスも引き続きシース獲得に興味を示しているようだ。

現在27歳のシースはメジャー5年目の今季、33試合に先発して177イニングを投げ、7勝9敗、防御率4.58、214奪三振を記録。2021年から3年連続でシーズン200奪三振を達成しており、2022年にはサイ・ヤング賞投票で2位にランクインした。コービン・バーンズ(ブリュワーズ)、タイラー・グラスノー(レイズ)、シェーン・ビーバー(ガーディアンズ)といった他のトレード候補の先発投手とは異なり、FAまであと2年保有できるため、多くのチームから関心を集めている。

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