地元食材使い健康レシピ 美里工調理科 試食会 8品披露 クックパッド公開も

まんぷく花笠飯!

 【沖縄】美里工業高校調理科の3年生は25日、沖縄市泡瀬の沖縄市産業交流センターで、市内の食材を使って考案した料理8品を披露する「大試食会」を開いた。保護者や、同センター隣のパヤオ直売店に来ていた買い物客ら約100人が、生徒が考案した料理に舌鼓を打った。料理のレシピは、料理検索サイト「クックパッド」に公開した。(中部報道部・又吉朝香)

 生徒は、地産地消につなげようと、4月から沖縄市の農畜産物を学び、おいしく味わえるレシピを3人一組で考案した。

 健康に配慮したレシピを作るため、同市市民健康課の職員から、塩分量の調整などの指導を受けた。

 与那嶺光琉さん(18)は、同市から出荷されるセーイカを炊き込みご飯に混ぜ、その上に同じく市産のキハダマグロを花笠のように飾って覆い、パッションフルーツソースをかけた「まんぷく花笠飯!」を考案した。「刺し身以外のマグロの食べ方を提案したかった。多くの人に地元食材の魅力を知ってもらい、食べてほしい」と話した。

 伊芸陸功さん(17)は市産カジキを使った揚げ団子「スーパー団子パーティー」を作った。「カジキを塩と酒で3回もんで臭みを取った。子どものおやつにも、大人のおつまみにもなり、幅広い世代が楽しめる」と説明。クックパッドの検索でヒットするように「スーパー」や「パーティー」の単語を名前に入れるなど、工夫した。

 沖縄市から訪れた濱元まどかさん(32)は「まんぷく花笠飯!」が気に入った。「魚は得意じゃないけれど、おいしく食べられた。レシピを検索して家でも作ってみたい」と笑顔で試食を楽しんだ。生徒は来場者からの聞き取りやアンケートを基に課題を見つけ、1月に研究成果を発表する。

(写図説明)沖縄市の食材を使った料理を考案した美里工業高校調理科の生徒=25日、沖縄市産業交流センター

(写図説明)(右)まんぷく花笠飯!

(写図説明)(左)スーパー団子パーティー(いずれも同校提供)

スーパー団子パーティー(いずれも同校提供)

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