山本由伸の獲得を目指すメッツ 今永昇太、モンゴメリーにも興味か

ヤンキースからFAとなったルイス・セベリーノと1年1300万ドルで合意したことが報じられているメッツだが、今オフの最重要課題である先発投手の補強はまだ止まりそうにない。ポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指す山本由伸の獲得を狙っているのは周知の事実だが、それ以外にもレンジャーズの球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献したジョーダン・モンゴメリーや山本同様にポスティングでメジャー移籍を目指す今永昇太にも興味を示しているようだ。

今季のメッツはジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザー、千賀滉大、カルロス・カラスコ、ホセ・キンタナの5人による先発ローテーションが予定されていた。ところが、シーズンを通して健康にプレーできたのはメジャー1年目の千賀だけ。ほかの4人は故障や不振に悩まされ、チームが低迷したことにより、バーランダーとシャーザーは夏場にトレードで放出された。カラスコもシーズン終了後にFAとなっており、来季の先発ローテーションは千賀とキンタナにセベリーノを加えた3枠しか埋まっていないのが現状だ。

メッツは来季を「2025年以降の勝負期に向けた準備期間」と位置付けているとみられており、若手有望株を犠牲にしてタイラー・グラスノー(レイズ)やコービン・バーンズ(ブリュワーズ)のような1年しか保有できない大物投手をトレードで獲得することは考えにくい。大物投手を獲得するのであれば、2025年以降の勝負期で重要な戦力となるように、複数年契約での獲得に動くことになる。

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、複数のライバル球団は「メッツが山本獲得の最有力候補」と考えているという。また、「SNY」のアンディ・マルティノ記者によると、メッツはFA市場に出ている有力な先発左腕のなかで、ブレイク・スネルやエデュアルド・ロドリゲスよりもモンゴメリーを優先する可能性が高いようだ。さらに、「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者は、メッツが山本だけでなく、今永にも興味を示していることを伝えている。

来季が「2025年以降の勝負期に向けた準備期間」だとしても、大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーが他球団の大型補強をただ眺めているだけとは思えない。球界最高の資金力を武器に、誰を獲得するのか注目される。

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