第三セクター遠野ふるさと公社が解散 社員総会で決議 

 岩手県遠野市の観光施設運営や物産振興を担ってきた第三セクター遠野ふるさと公社(資本金7100万円、大里政純理事長)は30日付で解散を決めた。今後、精算手続きに入る。

 市内で社員総会を開き、構成する市、花巻農協、遠野商工会の3者一致で決議した。市内観光4施設を含む全事業と職員は4月までに、官民ファンドの支援で新設分割し2020年に発足した遠野ふるさと商社(杉村亮社長)に移っている。

 公社は1984年に任意団体として発足し、88年社団法人化。指定管理した道の駅遠野風の丘の運営を担うなど地域経済をけん引したが、東日本大震災後は観光施設の集客に苦戦するなどし赤字決算が目立った。約6千万円の負債は商社に引き継ぐ。

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