盛岡市新庁舎の利用開始、10年以上先に 計画や工事に9年

 

 盛岡市新庁舎の利用開始が10年以上先になる見通しとなった。市は2024年度以降に内丸、盛岡駅西、盛南の3候補から整備エリアを絞り込み、建設地の決定と用地取得後に9年かけて基本計画の策定や設計、建設工事を進める想定だ。エリアによっては用地取得が長期化する可能性もある。

 市が30日、有識者らでつくる市新市庁舎整備審議会(会長・倉原宗孝県立大教授)に想定スケジュールを説明した。整備エリアを含む基本構想を24~25年度にまとめた後に建設地の選定に入る。用地取得後、基本計画の策定や地質調査、基本・実施設計、建設工事、外構工事などを順次進める見通しで、これらに9年を要する想定だ。

 用地取得に要する期間はエリアによって異なる見込み。盛岡駅西は十分な広さの市有地があるが、内丸と盛南は地権者交渉や周辺まちづくりとの調整もあり、長期化する可能性がある。

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