世界最大規模のNYファッションウィーク メーク担った沖縄出身の28歳アーティスト、「わくわくする」大胆な色使いで活躍

 那覇市出身の上原純菜さん(28)が、米ニューヨークと日本を拠点にメーキャップアーティストとして活躍している。世界最大規模のファッションウィークの一つであるニューヨークファッションウィークではモデルのメーク担当を務めた。「自分のメークスタイルは沖縄の文化や景色に触れて生まれた。ウチナーンチュとして世界で活躍したい」と展望を描く。

 上原さんは2017年に県内の専門学校を卒業したのを機に、幼い頃から憧れていた米国に単身で渡航。ホームステイをしながら1年ほどベビーシッターをして過ごすうちに、「手に職がないと生きていけない」と気付き、やりたいことを探し始めたという。

 もともとアートが好きだった上原さん。自由に自分を表現するニューヨークのメークスタイルに触れ、学びたいと思うようになった。

 メーキャップアーティストになることを決意してからは、独学で技術を習得。3年間アシスタントとして経験を積み、独自のスタイルを確立してきた。ニューヨークファッションウィークのほか、大手カメラメーカーのキャンペーンでメークを担当した。

 上原さんが特に高い評価を受けているのは、大胆な色使いだ。クライアントの要望を理解した上で、「自分がわくわくするもの」を作り上げる。「紅型や海など、沖縄にインスピレーションを受けた作品も多い」と話す。

 沖縄に関わる仕事もしていきたいという。「技術を磨き続けて、世界に通じるウチナーンチュに」と意気込みを見せた。

(社会部・垣花きらら)

メーキャップアーティストとして活躍する上原純菜さん(提供)

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