ほっき丼、味比べどんどん 1日に漁解禁、3日提供スタート 青森・三沢市、22店舗参加

三沢ほっき丼の売り込みに向け、気勢を上げる関係者
地元の名物料理として親しまれる三沢ほっき丼。市内各店によって調理法や味付けが異なり、食べ比べて楽しむ人も多い(市提供)

 青森県三沢市沖で採れる冬の味覚・ホッキガイの漁が1日に解禁されるのを前に「三沢ほっき丼」をPRする決起集会が11月30日、市役所で行われた。「地元の名物料理をどんどん食べ比べてもらおう」。市内の提供店など関係者が昨年以上の売り込みを誓い、「頑張ろう」と気勢を上げた。

 ホッキガイは肉厚でうまみがぎゅっと凝縮されているのが特徴。市内22店舗が天ぷら、リゾットなど工夫を凝らしたメニューを3日から来年3月末まで販売していく。昨年に続きご当地唐揚げ「空自空上(からあ)げ」との特別コラボレーション企画も行われ、該当する飲食店で購入時にもらえるシールを集めれば、抽選で記念品が当たる仕組みとなっている。

 市内の飲食業や漁業に従事する人たちは新型コロナウイルスの感染拡大による影響や燃料費の高騰に苦しんでいるだけに、ご当地グルメによる地域経済の活性化策に大きな期待を寄せている。14年前からほっき丼を提供してきたお食事処「いや川」の袰川(いやがわ)泰利さん(45)は「市内だけでなく、遠方から来ていただく方に心を込めて作ったものを出していく。質の良いホッキを広められるようにしたい」とアピール。空自空上げで有名な居酒屋「だい天」の松橋秀典(ひでのり)さん(66)も集会に駆けつけ「(地元自慢の料理で)三沢をもっともっと盛り上げるようにしたい」と語った。

 参加店などの問い合わせは市産業観光課(電話0176-53-5111、内線523)へ。

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