【チャンピオンズC/データ攻略】「5.1.0.1」で“迷わず買い”の穴馬 人気一角は「0%」が……

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今週は中京競馬場でチャンピオンズC(ダ1800m)が行われる。マイルと合わせた統一王者を目論むレモンポップ、無敗の新星・セラフィックコールなど、ジャパンCとはまた違った楽しみを見出せそうな好メンバーが集結した。

ここでは、過去10年データから中京開催の2014年以降で分析。メイショウハリオセラフィックコールにフォーカスした「85 or 0%」データを取り上げる。

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■メイショウハリオに【5.1.0.1】の好データ

昨年からメキメキと力をつけ、6歳を迎えた今年はさらにGIタイトルを上積み。大器晩成の言葉が似合うダート路線の古豪・メイショウハリオが2年ぶりに参戦をはたす。前走JBCクラシックのパフォーマンスから人気ガタ落ちが予想されるが、以下データをご覧いただければ印象は一変するはずだ。

・馬番4番以内の成績【5.1.0.1】

7戦中6戦で馬券内の“85%データ”に該当。3走前のかしわ記念、2走前の帝王賞も内めの枠を引き当てたことで並み居る強豪を退けてのGI連勝につながった。メイショウハリオ×内枠は買いの一手と言えよう。

この馬について補足すると、叩き2戦目の成績は【3.0.2.1】。前走JBCクラシックは休み明けローテに加えて、砂の入れ替えを行ったばかりの馬場コンディションが合わなかったのかもしれない。レモンポップ、セラフィックコールら派手な戦績の馬との比較で地味な印象は拭えないものの、終わってみれば“派手な配当”を生み出す可能性は十分だ。

■セラフィックコールにまさかの【0.0.0.22】

メイショウハリオとは対照的に“0%データ”に該当してしまったのがセラフィックコール。デビューから無傷の5連勝、ダート路線に突如として現れた新星の“天下統一”に期待がかかるなか、重くのしかかるマイナスデータがこちら。

・前走1800m以上で初角10番手以下【0.0.0.22】

のべ20頭以上が馬券外の“0%データ”に抵触。独特なスパイラルカーブがある中京競馬場において、大外一気を身上とする差し追込馬は信頼度が低いとの数字がはっきりと出てしまっている。

なお、セラフィックコールは3走前に左回りの東京ダートを経験済み。勝利という結果から問題なしと言いたいところだが、当時は1コーナーで大きく外に膨れておりコーナリングに対する不安を露呈していたのだ。下した相手にのちの平地レース勝ち馬はゼロ。相手に恵まれてもなお辛勝だった点を鑑みたとき、強豪ひしめくここは“消し”の可能性すら考えなければならなそうだ。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

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