12月定例県議会 多様性尊重条例案 最大会派・自民の反応は 千葉

12月定例県議会 多様性尊重条例案 最大会派・自民の反応は 千葉

 12月定例県議会で各会派による質問戦が始まっていて、千葉県が制定を目指す多様性尊重条例案への質問が相次いでいます。
 なかでも、最大会派である、自民党の判断が注目されています。

 11月29日の代表質問で、自民党の小池正昭議員は、650人以上から寄せられたパブリックコメントを挙げたうえで、条例がトラブルの原因になることへの懸念や今後展開される施策への不安を県民が抱えていることを指摘し、熊谷知事の考えをただしました。

 これに対し、熊谷知事が「この条例は社会の分断や混乱を助長するものではない」と述べ、懸念を解消し、県民には丁寧に説明する方針を示すと、小池議員は「県民に不要な心配をさせない配慮を求める。現実的かつ慎重な対応をお願いしたい」と要望しました。

 一方、30日に行われた一般質問で、同じく自民党の中村実議員は、改めて制定の意義を質問したほか、条例案に対する議論の少なさなどを指摘したうえで「到底、賛成はできません」と述べ、質問を終えました。

 散会後、取材に応じた中村議員は、次のように述べました。

自民党 中村実 議員
「骨子案や条例案がつくられた過程に非常に問題があると感じた。さらに議会との議論もほぼ経ていない形、これではとても賛成できないと判断した。社会的な議論がまだまだ進んでいないものを条例という重い決めごとに持ってくるのは納得できなかった」

 なお、多様性尊重条例案を巡る自民党の対応は、阿部紘一県連幹事長に一任されています。

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