前田とグレイを失ったツインズ 先発投手を最低1人は獲得する方針

ツインズは放映権の問題により、今オフはペイロールを削減する方針であることが報じられている。マックス・ケプラー、ホルヘ・ポランコ、カイル・ファーマー、クリスチャン・バスケスといった主力野手をトレードで放出することも噂されているが、だからといって新しく選手を獲得しないというわけではない。米メディア「ジ・アスレチック」のダン・ヘイズ記者によると、ツインズはソニー・グレイと前田健太をFAで失うなか、少なくとも1人は先発投手を獲得する方針だという。

グレイと前田を失ったツインズだが、先発の頭数は不足しておらず、エースのパブロ・ロペスを中心に、ジョー・ライアン、ベイリー・オーバー、クリス・パダック、ルーイ・バーランドという顔ぶれでローテを組むことはできる。シメオン・ウッズ・リチャードソン、ブレント・ヘッドリック、マット・カンテリーノといった若手も控えており、戦力ダウンは避けられないものの、深刻な駒不足というわけでもない。

ペイロールの都合上、グレイや前田の後釜となるような大物投手を獲得するのは難しく、ツインズが補強に動くのは「バーランドと先発5番手の座を争うような投手」である可能性が高いとみられる。2人目の補強を狙うのであれば、実績のあるベテラン投手をマイナー契約で迎えるような形になるだろう。

そうしたチーム事情を踏まえ、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はウェイド・マイリーのような一定の貢献を計算できるベテランや、ジャック・フラハティ、フランキー・モンタスのようなバウンスバック候補をツインズの補強ターゲットとして挙げている。また、安価で獲得できる可能性のある先発投手としては、韓国球界からメジャー復帰を視野に入れるエリック・フェディも候補になりそうだ。

もちろん、主力野手のトレード放出によって補強資金を捻出できれば、ワンランク上の先発投手の補強が実現する可能性もある。グレイと前田の流出で失われた300イニングの穴をどう埋めるか。デレック・フォルビー編成本部長の手腕に注目が集まる。

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