2023年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)の最終大会となる第6大会(第14戦〜第16戦)が11月24〜26日にスポーツランドSUGOで開催された。第14戦と第15戦は奥住慈英(Sutekina Racing)が連勝、第16戦ではミハエル・サウター(Bionic Jack Racing F111/3)が勝利を飾った。2023年のドライバーズタイトルは小川颯太(Bionic Jack Racing F111/3)が獲得した。
シーズン最終ラウンドには9台がエントリー。うち2台がマスタークラスからエントリーとなったが、2台はともに予選不通過に。スカイ・チェン(SKY MOTORSPORTS F111/3)は決勝の出走を取りやめ。また、近藤善嗣(KUJIRA Rn-sports)は第14戦の決勝スターティンググリッドへ向かう途中にクラッシュを喫し、以降の出走を取りやめている「。
予選ではエンツォ・トゥルーリ(TOM’S FORMULA)が第14戦のポールポジションを獲得。第15戦、第16戦はサウターがポールシッターとなった。
■第14戦/奥住が優勝。サウターはジャンプスタートで後退
冬も近づく11月末開催ということもあり、SUGOは気温、路面温度ともにかなり低めに。3周のフォーメーションラップを経て、第14戦はスタートを迎えた。2番グリッドスタートのサウターがトゥルーリからターン1のホールショットを奪う。しかし、これはジャンプスタートと判定され、サウターには10秒のタイムペナルティが科せられることに。
その背後では4台が接戦のまま1コーナーへ。そんな中、2コーナー進入でわずかにバランスを崩した大木一輝(PONOS RACING)とトゥルーリが接触。押し出されたかたちのトゥルーリは2コーナーアウト側の芝生にマシンを止めることに。この接触でセーフティカー(SC)導入に。また、大木に対し10秒のタイムペナルティが科されている。
5周目にレース再開を迎えると、サウター、奥住、リアム・シーツ(Sutekina Racing)、小川というオーダーに。ラップリーダーのサウターは後続との間合いを徐々に広げたが、20周目のチェッカーを受けた時点で奥住とのギャップは4秒264。これで奥住が優勝。2位シーツ、3位小川までが表彰台獲得となり、10秒のタイムペナルティが響いたサウターは4位でレースを終えた。
・2023年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第14戦スポーツランドSUGO 決勝正式結果
Pos. No. Class Driver Car Laps/Gap
1 3
奥住慈英 Sutekina Racing 29’23.061
2 27
L.シーツ Sutekina Racing 1.938
3 98
小川颯太 Bionic Jack Racing F111/3 3.861
4 97
M.サウター Bionic Jack Racing F111/3 5.736
5 45
大木一輝 PONOS RACING 16.862
6 62
廣田築 F111/3 17.515
14
E.トゥルーリ TOM’S FORMULA 20Laps
99 M 近藤善嗣 KUJIRA Rn-sports DNS
参加台数9台:出走台数8台:完走台数6台
・ファステストラップ #97 ミハエル・サウター 1分18秒842 14/20 163.763km/h
・SC導入時刻(13時1分39〜13時8分47/1Lap〜4Laps)
・ペナルティ
#97 2023 FRJ-SpR 31-7.「反則スタート」決勝結果(29分18秒797)に10秒加算(最低時刻13時5分)
#45 2023 FRJ-SpR 16-1「他車への衝突」決勝結果(29分29秒923)に10秒加算(最低時刻13時45分)
■第15戦/奥住連勝。ポールのサウターはリタイア
26日10時30分のフォーメーションラップ開始を予定していた第15戦。しかし、ダミーグリッドへ向かうレコノサンスラップでトゥルーリがクラッシュ。これで10分ディレイののち、3周のフォーメーションラップを経て第15戦はスタートを迎えた。
ポールシッターのサウターがスタートで出遅れ、奥住がトップに浮上。大木、シーツと続き、サウターは4番手まで後退。サウターはここからポジションを取り戻しにかかるが、2周目のSPアウトコーナーでコースオフ。その際にマシンにダメージがあったようで、サウターはピットイン。チェッカーを受けることは叶わずレースを終えることに。
レースは奥住がトップチェッカーを受け2連勝。2位に大木、3位にシーツと続いた。ポイントリーダーの小川は4位チェッカーとなり、第15戦終了時点ではタイトル獲得ならず。タイトル争いは最終レースにまでもつれこむこととなった。
・2023年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第15戦スポーツランドSUGO 決勝正式結果
Pos. No. Class Driver Car Time/Gap
1 3
奥住慈英 Sutekina Racing 26’47.300
2 45
大木一輝 PONOS RACING 0.479
3 27
L.シーツ Sutekina Racing 0.960
4 98
小川颯太 Bionic Jack Racing F111/3 1.927
5 62
廣田築 F111/3 19.561
97
M.サウター Bionic Jack Racing F111/3 15Laps
14
E.トゥルーリ TOM’S FORMULA DNS
参加台数9台:出走台数7台:完走台数5台
・ファステストラップ #98 小川颯太 1分19秒643 15/20 162.116km/h
■第16戦/小川颯太が2023年FRJチャンピオンに輝く
26日午後に行われた2023年シーズン最終レース。引き続きサウターがポールポジションからスタートするが、2番グリッドスタートの奥住が蹴り出しよく、1コーナーのホールショットを奪う。
ただ、サウターは5周目の2コーナーでトップに返り咲く。2番手に後退した奥住に3番手トゥルーリが急接近し、3コーナーで奥住に仕掛けるが、2台はここでわずかに接触。トゥルーリはバランスを崩しスピンとなり戦線離脱となった。
奥住は2番手をキープ。19周目には3番手に大木が浮上しチェッカー。サウターがポール・トゥ・ウインを飾ると同時に、4番手でチェッカーを受けた小川が2023年シーズンのFRJドライバーズタイトルを獲得。マスタークラスは今季クラス優勝6回の近藤が王座獲得。そしてエントラントタイトルはSutekina Racingが獲得となった。
・2023年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第16戦スポーツランドSUGO 決勝正式結果
Pos. No. Class Driver Car Time/Gap
1 97
M.サウター Bionic Jack Racing F111/3 26’45.819
2 3
奥住慈英 Sutekina Racing 14.675
3 45
大木一輝 PONOS RACING 15.727
4 98
小川颯太 Bionic Jack Racing F111/3 18.069
5 27
L.シーツ Sutekina Racing 22.786
6 62
廣田築 F111/3 33.558
14
E.トゥルーリ TOM’S FORMULA 15Laps
参加台数9台:出走台数7台:完走台数6台
ファステストラップ #97 ミハエル・サウター 1分19秒272 17/20 162.875km/h
・ペナルティ
#62 2023 FRJ-SpR 31-7.「反則スタート」決勝結果(27分14秒377)に5秒加算(最低時刻14時30分)