俳優・赤名竜乃介「成長している姿を見せるのが礼儀」仲間や家族からの応援を背に俳優として再出発

12月7日から開幕する舞台『HIDEYOSHI』で、織田信長に仕えた武将・森蘭丸役を演じる赤名竜乃介。2023年3月までボーイズグループのメンバーとして活動しながら、2019年にはハイパープロジェクション演劇「ハイキュー

」でメインキャストの影山飛雄役に抜擢(ばってき)されるなど俳優としても活躍。グループ卒業後は本格的に俳優の道に進むことを決意し、充電期間を経て再出発を果たした。そんな赤名に新たなスタートを切った今の気持ちと、俳優としての夢を語ってもらった。

■充電期間中はダイビングのライセンスを取得! 新たなスタートには「ワクワク」

――まずは俳優として新たなスタートを切った今の率直な思いを聞かせてください。

これまで舞台は何作品か出演させて頂いたことはあるんですけど、役者一本でやっていくということは今回が初めてなので、分からないこともたくさんあると思うんですけど、それも含めてすごいワクワクしています。これからどうなっていくんだろうっていうのを想像しながら日々過ごしているのが楽しいです。

――再出発にあたって、友人や仕事仲間から何かエールはありましたか?

友達やお世話になった方からは、12月の舞台絶対行くから頑張れよっていう風に言ってもらえることが多くて、前向きに応援してもらえていますね。

――ご家族からはいかがですか? お父様が厳しい人だと伺いましたが。

そうですね。父親は厳しすぎますね(笑)でもボーイズグループを卒業して、次はこういう活動をしていって、この事務所(エーライツ)に所属しようと思っているって言ったら「めっちゃええやんけ、よかったな」って、すごい前向きな言葉をかけてくれましたし、母親は僕のやることを常に応援してくれる人なので、今回もすごく背中を押してくれました。

――再出発するまので充電期間中はどんなことをして過ごされていましたか?

今までできなかったことにチャレンジしました。まずダイビングのライセンスを取りました。あとは留学経験があるので英語は日常会話ぐらいなら話せるのですが、忘れないように、日本にいる海外の友人たちに週3~4ぐらいで会って、英語で会話をするっていう。

――ダイビングはどんなところに惹(ひ)かれたのですか?

沖縄で初めて潜った時に『リトル・マーメイド』の世界にいるような感じを体験して、それでハマっちゃって。で、その時にウミガメを初めて見たんですけど、かわいすぎて…!ウミガメが好きで、携帯の待ち受け画面もウミガメです。

■醍醐虎汰朗は親友であり役者の先輩「刺激しかもらってない」

――同じ事務所にはハイパープロジェクション演劇「ハイキュー

」で共演された醍醐虎汰朗さんも所属されています。どういう間柄、存在ですか?

そうですね…。高校時代の友人で、いわゆる親友と言える友人は何人かいるんですけど、仕事を通じて知り合って親友と言えるのは虎汰朗だけです。言葉にするのは恥ずかしいんですけど(笑)

――大人になってからできた親友、でしょうか。

そうですね。もともと虎汰朗は役者としてずっと活躍していて、僕はダンス&ボーカルをやりつつ、演劇「ハイキュー

」の時に共演して仲良くなったんですけど、これからは僕も役者として頑張っていくので、親友とは言えど見習う部分や、自分にとってプラスになる部分ばっかりだと思うので、そういう意味では先輩だなと思っていて。

――切磋琢磨(せっさたくま)できる間柄なんですね。

はい。「ハイキュー

」の時からなんですけど、常に刺激しかもらってないんで。たまに2人でご飯を食べに行くのも楽しいですし、家でゲームしたりするのも楽しいんですけど、やっぱり仕事になると虎汰朗ってすごい顔が変わるというか。本当に真面目なので、虎汰朗からは吸収することが多いです。

――では、ファンの方はどんな存在ですか? 中には赤名さんの芸能活動を10年近くずっと応援し続けていらっしゃる方もいると思いますが。

もう奇跡だと思うんです。だって、友達でも10年続く友達ってなかなかいない中で、1対1で話せるわけでもなく、街中で会って遊ぶことができるわけでもないのに、僕の活動をずっと追い掛けてくださるのは本当にありがたいことだなって思います。その方々には本当にもっと活躍している姿を見せたいですし、前に会った時の僕よりも成長している姿を見せるのが礼儀だと思っています。

■きっかけは父親の涙「自分が出ている作品でもう一度泣かせたい」

――ここからは俳優としての夢や目標について伺います。まずは近い将来、2~3年後の目標を教えてください。

ずっと空手をしていたので、アクション系のドラマや映画に出るというのは一つの目標です。中学1年生ぐらいのときは大河ドラマに出るのが夢で、いつかそういうドラマに出演できた時にスタントマンとかじゃなくて、いつでも自分でできるように、父親にお願いして乗馬クラブに通わせてもらったりもして。だから時代物の映像作品に出演するというのも目標ですね。

――では10年後、20年後、俳優としての大きな夢はありますか?

俳優としての大きな夢は主演ドラマ、主演映画です。父親がすごく厳しい人で泣いている姿を見たことないんですけど、僕が一度映画に出させていただいた時にスクリーンに映る僕を見て泣いていたみたいで。僕それでお芝居が好きになったんですよ。一番身近な人の心を動かしたっていう、僕の中での大きな経験だったので。だからこそお芝居にこだわってやっていきたいなという気持ちがありますし、父親は僕が地上波の主演ドラマをするまでテレビは見ないと言っていて、6~7年間ぐらい本当に見ていないんですよ。

――次テレビを見る時は、息子が出ている作品だと?

そうなんです。その時は一発泣かせてあげたいです。

12月7日に開幕する舞台『HIDEYOSHI』についてや、最近の楽しみなどプライベートな一面に迫った記事はこちら

【赤名竜乃介Profile】
2000年生まれ、大阪府出身。
2019年、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー

」〝飛翔〞でメインキャスト影山飛雄役に抜擢され俳優デビュー。同タイトル の〝最強の挑戦者〞〝ゴミ捨て場の決戦〞〝頂の景色・2〞に出演。ダンス&ボーカルグループ「VOYZ BOY」のリーダーとしても活動し、2023年3月に卒業。また、全国空手道選手権大会(組手)で準優勝の経歴を持つ。
今後は、映画や舞台の上演を控える。

【舞台情報】
■劇団アレン座produce
舞台『HIDEYOSHI』
作・演出 鈴木茉美
日程:2023年12月7月(木)~10日(日)
会場:シアターサンモール
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■舞台『月の岬』
作:松田正隆 演出:大河内直子
出演:陳内将 梅田彩佳 谷口あかり 石田佳央 田野聖子 岡田正 奥田一平 松平春香 山中志歩
赤名竜乃介 天野旭陽 真弓 金子琉奈
日程:2024年2月23日(金)~3月3日(日)
会場:東京芸術劇場 シアターウエスト
チケット(全席指定・税込):一般発売 2024年1月13日(土)
一般 7,700円 / サイドバルコニー席 6,600円 / 学生 4,000円
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企画・製作:unrato 主催:アイオーン

スタイリスト/MASAYA

写真:©entax

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