青森─岩手の新観光列車「ひなび」12月23日デビュー 「窓、座席広々」試乗会で好評

青森県内で初めて公開された観光列車「ひなび(陽旅)」=青森駅
「ひなび」のグリーン車の車内。ボックスシートが中心となっている

 JR東日本盛岡支社は1日、青森、岩手両県を走る新たな観光列車「ひなび(陽旅)」の試乗会を、青い森鉄道の青森-野辺地間で開いた。青森県内でひなびの車両が公開されるのは初めて。12月23日のデビューより一足早く、自治体職員や観光関係者が広い車窓から見える風景など、列車の旅を堪能した。

 白地に赤のラインが入り、山や波、川の模様、花吹雪などを描いた2両編成の車両が青森駅を出発。4人がけと2人がけのボックスシートが中心のグリーン車(1号車、定員25人)、1、2人がけのリクライニングシートが並ぶ普通車(2号車、定員34人)がそれぞれ公開された。

 いずれの車両も側面に縦1メートル12、横95センチの窓が並び、運転台後方の展望室に縦1メートル12、横約1メートル80の広い窓が設けられている。参加者は車窓から雪景色や海の風景を見渡していた。

 青森市観光交流サポーターを務める對馬久子さんは「いつもと違う風景を楽しめたし、広々とした座席も気に入った」と話した。

 盛岡支社地域連携ユニットの富岡耕太ユニットリーダーは「いろいろな形態の座席があるので、一人旅でも家族旅行でも楽しめる。(野辺地町とむつ市大湊を結ぶ)大湊線の海辺の景色などを大きな窓から眺めてほしい」と、列車の見どころを語った。同支社は運行を終えた観光列車「リゾートあすなろ」を改造し、ひなびにリニューアルした。12月23日に団体臨時列車として岩手県内でデビューさせる。県内路線での運行時期は今後発表する。

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