触れて実感、命のぬくもり 那須塩原・箒根学園 2年生32人が乳搾り体験

長島さん(左)に教わりながら乳搾りに挑戦する児童

 【那須塩原】義務教育学校「箒根学園」の2年生32人がこのほど、関谷の酪農家長島正範(ながしままさのり)さん(40)の牧場で乳牛の乳搾りを体験し、牛乳や酪農家の仕事について学んだ。

 JAなすの青年部塩那支部が約10年前から実施する食育体験交流会の一環。児童は牛の特徴や育て方などを教わった後、昔ながらの手作業で行う乳搾りに挑戦。長島さんの手本をまねながらこわごわと手を伸ばし、乳が勢いよく飛び出すと笑顔を見せた。

 機械で行う通常の搾乳作業も見学。「1頭の牛から1日30リットルくらい搾れる」「牛は暑さが苦手なので牛乳は夏より冬がおいしい」と聞くと驚いた様子だった。

 臼井優菜(うすいゆな)さん(8)は「乳搾りは少し難しかったけれど楽しかった」。長島さんは「スーパーで並んだ牛乳を見たとき、牛のぬくもりや私たちの仕事を少しでも思い出してくれたら」と願った。

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