JR千葉支社 いすみ鉄道など「駅カード」配布イベント など【今週の交通新聞より】

2023年11月27日~12月1日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JRグループ旅客4社 大阪・関西万博 新幹線ラッピング列車運転へ 24年4月から
・JR千葉支社 いすみ鉄道など「駅カード」配布イベント
・JR九州高速船 「クイーンビートル」就航1年目9万5000人が利用
・JR東海 「冬の飛騨路キャンペーン」展開 テーマは〝レトロかわいい〟
・JR北海道 「JRで行く 冬の富良野・美瑛2023」キャンペーン

11月27日 月曜日

JRグループ旅客4社 大阪・関西万博 新幹線ラッピング列車運転へ 24年4月から


JR東日本とJR東海、JR西日本、JR九州の4社は22日、2024年4月13日ごろから東海道・山陽新幹線東京―博多間、山陽・九州新幹線新大阪―鹿児島中央間、北陸新幹線東京―敦賀間(3月16日に敦賀まで延伸)で、大阪・関西万博のロゴマークや公式キャラクター「ミャクミャク」などのデザインをラッピングした列車を運行すると発表した。

対象車両は、東海道・山陽新幹線N700系(16両1編成、JR西日本所属)、東海道・山陽新幹線N700S(同、JR東海所属)、山陽・九州新幹線N700系(8両1編成、JR西日本所属)、北陸新幹線W7系(12両1編成、同)。期間は万博の会期終了まで。

JR西日本の長谷川一明社長は同日の会見で「一つのレールでつながっているJRグループの強みを生かし、西日本エリアにとどまらず、関東や北陸、九州エリアなど、全国に万博の機運醸成を広げていければと思っている」と述べた。


11月28日 火曜日

JR千葉支社 いすみ鉄道など「駅カード」配布イベント


県誕生150周年を記念

JR東日本千葉支社といすみ鉄道、千葉県夷隅地域振興事務所は12月1日から、千葉県の誕生150周年を記念して、「駅カード」の配布イベントを実施する。来年1月31日まで。

夷隅地域の鉄道を活用した周遊を地域活性化につなげる目的。駅カードは、外房線大原、御宿、勝浦、いすみ鉄道国吉、大多喜の計5種類。列車のイラストも描かれている。

配布場所は「いすみ市観光センター」(最寄り駅・大原)、「御宿駅前観光案内所」(御宿)、「KAPPYビジターセンター」(勝浦)、「いすみ市商工会夷隅支所(ツーリズムいすみ)」(国吉)、「大多喜町観光本陣」(大多喜)。各箇所でパンフレットを入手して提示すると、スタンプの押印後に駅カードがもらえる。


11月29日 水曜日

JR九州高速船 「クイーンビートル」就航1年目9万5000人が利用


日本人乗船客、夏以降に急増 コロナ禍からの回復 鮮明

JR九州高速船は、福岡―韓国・釜山間で運航する大型高速客船「QUEEN BEETLE(クイーンビートル)」について、昨年11月就航から1年間の利用状況をまとめた。乗船客数は約9万5000人で、営業定員468席に対する平均乗船率は約50%で推移した。コロナ禍からの回復に伴い、夏以降の日本人乗船客は急激に増加しており、同社では団体客の獲得などにも力を入れる方針。

クイーンビートルは全長83・5㍍の三胴船(トリマラン)で、最高速度約36・5㌩(時速約67・5㌔)。福岡―釜山間を約3時間40分で結ぶ。3層デッキの船内は、1階にスタンダード席、2階にビジネス席を設け、ゆったりと船旅を楽しめるよう、売店やラウンジ、展望デッキなどを備える。

昨年11月4日から博多港発9時、釜山港発15時のダイヤで運航を開始。昨年末から毎日1往復する本格的な運航体制に入った。韓国の旧正月に合わせて今年1月10日~3月2日は、午前便を釜山港発、午後便を博多港発に変更し、韓国からの利便を図った。

利用状況をみると、前半(11~4月)の乗船客数は約2万4000人にとどまった一方、新型コロナウイルスの5類移行による社会経済活動の正常化を背景に、後半(5~10月)は約7万1000人と3倍に増えた。

利用客の国籍比率では、年間全体で日本人が50%(同航路のコロナ禍前48%)を占め、韓国人30%(48%)、その他20%(5%)。コロナ禍前と比べ、日本人はほぼ変化ないが、韓国人が減少した一方、その他が大きくアップし、欧米系外国人の利用増が目立つという。

平均乗船率の内訳は、平日45%(1便当たり約200人)、週末65%(同約300人)。韓国の旧正月期間など繁忙期は90%(同約400人)に上った。

同社の田中渉社長は「春ごろまで日本人のお客さまの利用が伸び悩んだが、夏休みや10月以降は急激に増加している。今後もさまざまなシーンが楽しめる船旅の良さをPRするとともに、修学旅行など団体需要の獲得にも力を入れたい」と話す。


11月30日 木曜日

JR東海 「冬の飛騨路キャンペーン」展開 テーマは〝レトロかわいい〟


20~30歳代女性に照準 HC85系「ひだ」組み込む

JR東海はあす12月1日から、恒例の「冬の飛騨路キャンペーン」を展開する。今回のテーマは「レトロかわいい」。20~30歳代の女性を中心とした若い層に人気を集めるノスタルジックなかわいいコンテンツに焦点を当て、飛騨路エリアの新たな一面を訴求する。HC85系新型車両で運転する特急「ひだ」を組み込んだフリーきっぷやツアー商品を用意して、冬ならではの魅力を紹介する。来年3月31日まで。

対象エリアは、岐阜県飛騨地域の高山、下呂、飛騨古川、白川郷、奥飛騨。従来の「飛騨路フリーきっぷ」を10月にリニューアルした特別企画乗車券「飛騨エリアフリーきっぷ」は、昨年度好評だった電子クーポン「ぎふ旅コイン」2000円分引換券を付けた(なくなり次第終了)。

クーポンは旅行先の土産物店や飲食店などで使える。「ひだ」の往復普通車指定席と高山線飛騨金山―飛騨古川間のフリー区間(普通車自由席)、現地でのバスまたは食事の引換券がセットになったきっぷで、JR西日本ネット予約サービス「e5489」でも購入可能。

また、往復新幹線、在来線特急にさまざまな観光コンテンツを楽しめる「選べる体験」が付いた旅行商品「ずらし旅」を設定。ジェイアール東海ツアーズなど主な旅行会社で発売している。

宣伝展開では、テーマに沿った風景やグルメ、体験などを紹介する。ポスターは飛騨観光宣伝協議会と連携し、飛騨高山、下呂温泉、飛騨古川、白川村、奥飛騨温泉郷の5種類を製作。管内主要駅や名古屋地区の列車内に掲出している。CMもテレビの提供番組や名古屋駅のデジタルサイネージなどで放映して、冬の旅行を喚起する。


12月1日 金曜日

JR北海道 「JRで行く 冬の富良野・美瑛2023」キャンペーン


青い池、白ひげの滝ライトアップ周遊観光バス運行フリーきっぷを設定専用HPで情報発信

JR北海道はこの冬、「JRで行く 冬の富良野・美瑛2023」キャンペーンを展開する。21年度に8年ぶりに開催して以降、3年連続となる富良野・美瑛エリア冬季送客企画。同エリア観光の定番となった周遊きっぷ「ふらの・びえいフリーきっぷ」を今月18日から来年3月31日に設定し、専用ホームページ(HP)で情報発信も行う。連携先の地元・富良野美瑛広域観光推進協議会が整備する観光スポット・現地イベントへ観光客を送り込む。

ふらの・びえいフリーきっぷは、対象エリアを網羅する函館線旭川―滝川間、根室線滝川―幾寅間、富良野線旭川―富良野間の普通列車普通車自由席乗り放題に、札幌から乗り放題区間までの往復特急列車自由席をセットした。4日間有効、7400円(子ども半額)。対象施設で割引などが受けられる特典も付く。来年3月28日利用開始分まで取り扱う。

専用ホームページでは、ライトアップされた美瑛エリアの「青い池」「白ひげの滝」や野菜直売所「美瑛選果」、富良野エリアの「ふらの歓寒村」(新富良野プリンスホテル内イベント)、ショッピングエリア「ニングルテラス」、中富良野エリアの「ファーム富田」など、グリーンシーズンとは異なる表情を見せる代表観光地、注目イベント、ショップについてエリア情報を発信。鉄道を使ったモデルコースも紹介する。

19年から連携しているJR東日本びゅうツーリズム&セールスも、地域情報サイト「*and trip.」でエリアの魅力紹介記事を順次発信。列車と宿をセットした同社ウェブ商品「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」の利用も提案する。

現地移動手段として地元は二次交通を整える。美瑛では、美瑛町観光協会が駅徒歩1分の施設から主要観光地を巡る観光バス「美遊(びーゆー)バス」に、「美瑛冬のライトアップコース」を来年2月17日まで日にち限定で設定する。ふらの・びえいフリーきっぷの提示でオリジナルピンバッジのプレゼントもある。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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