自衛隊でもハラスメント根絶へ、陸上自衛隊松山駐屯地では1日、講習会が初めて開かれ、幹部自衛官らが弁護士からアドバイスを受けました。
講習会は、女性自衛官が同僚からわいせつ行為をされた事件の発生などを受け、全国の駐屯地で開かれています。
松山駐屯地では、予備自衛官でもある森本明宏弁護士が講師を務め、まず、自衛隊の特殊な環境を指摘しました。
予備自衛官 森本明宏弁護士
「明確に他の組織と絶対的に違うところ。命がけの任務遂行のため『命令』と『服従』の世界」
上下関係が明確で、女性も少ないことからパワハラやセクハラが起こりやすいとして、部下などに指導するときは感情のコントロールや言葉遣いに気を付けるよう、アドバイスしていました。
松山駐屯地 岡直哉3等陸佐
「我々指揮官、指導教育する立場の者もしっかりとダメなものはダメと、法的根拠、人権を考えて事に当たろうと考えている」
松山駐屯地では、今後も定期的に講習会を開くなどして、ハラスメント防止対策を進める考えです。