那須で クリスマス準備しませんか? キャンドルとオルゴールでぬくもりあふれる聖夜を #私の好きなとちぎ レジャースポット巡り⑤

クリスマス商品であふれる店内

 今年もクリスマスの季節がやって来た。#私の好きなとちぎ レジャースポット巡り第5弾はクリスマスにぴったりな体験を探しに那須町へ向かった。

 宇都宮市街地から車に乗り、高速を使って約1時間。まず向かったのは一年中クリスマス商品が買える「XmasTown(クリスマスタウン)」。ツリーに飾るオーナメントやスノードームなど、500種類以上の商品が並ぶ店内は見ているだけで心が躍る。

 建物の1階は国内外のキャンドルなどを販売する「キャンドルハウスシュシュ」。毎年10月からクリスマス仕様になり、11月をピークに、多い日は県内外から約千人が訪れるという。

 店には3歳から参加できるキャンドル作り体験教室が併設されている。作れるキャンドルは10種類以上。手軽な20分コースから人気の40分コース、本格志向な50分コースまである。店員さんにオススメを聞き、20分コースの「スイートキャンドル」と40分コースの「アロマシャーレ」の二つに挑戦した。

 スイートキャンドル作りでは、30種類以上あるお菓子の形をしたカラフルなロウを小さめの紙カップに詰めていく。慎重に一つずつ選んで、トナカイとスノーマンを上に飾った。

 仕上げに店員さんにロウをかけてもらい、約10分たって固まったらカップを外して完成。これなら子どもでも体験しやすそう。かわいい出来栄えに大満足だ。

 続いてアロマシャーレを作る。ドライフラワーなどが入ったボタニカルキットとフレグランスオイルを選ぶ。オイルは全部で23種類もあり、選ぶのも楽しい。

 容器にロウを流し込んでもらったら、オイルを10滴垂らし、キットの中身をピンセットで容器に並べる。1度置いたら動かすとロウが波打ってしまうので、ほぼ一発勝負。かなり緊張した。仕上げにオイルを5滴たらし、10~15分ほど置いて固まったら完成だ。

 同店の近藤夏枝(こんどうなつえ)さん(43)は「キャンドルの明かりは人と人の距離を近づけてくれる。ぜひともしてクリスマスシーズンを楽しんでほしい」と話していた。

 続いて向かったのは、那須オルゴール美術館。静かでクラシカルな館内は、クリスマスのロマンチックなお出かけにぴったりの雰囲気だ。

 美術館では、オルゴール発祥の地スイスなどで作られた1700年代から現代のオルゴール約100点を展示。レストランやダンスホールなどで使われていたという家具並みに大きなアンティークオルゴールや自動演奏ピアノなども並ぶ。 「貴重なアンティークオルゴールの音色を聴いて、日頃の疲れを癒やしてください」と優しい笑顔を浮かべるスタッフの渡辺乃理子(わたなべのりこ)さんに案内され、実際に音色を聞かせてもらった。オルゴールといえば、小ぶりでかわいらしい、控えめなものをイメージしていた記者たち。想像以上の音の響きに驚き、イメージを覆す展示品の数々に胸が高鳴った。

 館内では、自分だけのオルゴール作りも体験できる。クラシックやアニメ音楽など、70曲以上から好きな1曲をチョイス。さらに造花や小さなフィギュアなど1千種類以上から、好きなパーツを選んで飾り付けるという。

 サンタやトナカイ、ツリーといったクリスマスにぴったりのパーツも取りそろえている。聖夜の彩りに、キャンドルの明かりに合うオルゴールの温かな音色があったらいいかも-。早速曲を選んで、オルゴール作りに挑戦してみた。

 音色を視聴しながら、クリスマスの雰囲気に合いそうな曲を吟味する。迷った末に選んだのは、「くるみ割り人形」と「きらきら星」。われながら、よい選曲だ。次はどんな形のオルゴールにするか、ケースを決める。今回はくるくると回転しながら曲を奏でるドーム型と、写真が飾れるフォトフレーム型を作ってみることにした。最後に目移りするほど多彩なラインアップから、クリスマスにぴったりなパーツを厳選し、いざ組み立て。

 まずは、音を奏でる小さくて繊細な機械をそっとケースに収める。ねじを巻き、きれいな音色が出るのを確認したら、ほっと一安心。あとは自由に飾り付けていくだけだ。接着剤などを使い、選んだパーツで慎重にケースを彩っていく。1時間ほどで、世界に一つだけのオルゴールが完成した。

 クリスマスを迎える準備はばっちり。キャンドルをともしてオルゴールを流したら、ぬくもりあふれるクリスマスを過ごせそう。「今年はどんなクリスマスにしよう」と悩んだら、1度那須町に足を運んでみて。

◆施設情報

手軽にできる「スイートキャンドル」
クリスマス感満載の「アロマシャーレ」
クラシカルな雰囲気が漂う館内
自分だけのオルゴールが作れる
パーツをじっくり選ぶ
慎重にオルゴールを彩っていく

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