【発言問題】県議会の「訂正」申し入れに…川勝知事「訂正するほどのことではない」(静岡県)

川勝知事が「三島市に東アジア文化都市の継承センターを置きたい」などとした発言をめぐり、静岡県議会の総務委員会が訂正を求めている問題で、知事は12月1日の県議会で、発言を訂正しない考えをあらためて示しました。

12月1日から始まった県議会12月定例会。川勝知事が「三島市に東アジア文化都市の継承センターを置きたい」などと発言した問題をめぐり、総務委員会が閉会中審査の内容について報告しました。

(自民改革会議 西原明美 県議)

「今回の調査結果を踏まえ、当委員会の委員の総意として11月29日に知事に対し、三島を拠点とした『東アジア文化都市の発展的継承センター』『詰めの段階』との発言を速やかに訂正すること、知事としての発言の重みを十分に認識し、今後は決して軽率に不用意な発言をしないことを申し入れました」

知事の発言をめぐり、県議会・総務委員会は「知事の発言と事実には乖離がある」として、11月29日、川勝知事に発言の訂正を求める申し入れ書を提出しました。

(川勝知事

「訂正するほどのことではないと思いますが」

しかし、川勝知事はあくまで構想を語ったに過ぎないと持論を展開しました。

(自民改革会議 西原明美 県議)

「議会の方に何か一言でも」

(川勝知事)

「何も決まっていないことを、土地も手に入っていないのに(議会に)そんなこと言うのは失礼でしょ?」

(県議会 総務委員会 西原明美委員会

「それを商工会議所にいう所が問題で!」

発言を問題視する総務委員会側と知事の答えはかみ合わない状態に…知事は「訂正するほどのことではない」として発言の訂正に応じず、議論は平行線のまま終わりました。

知事は12月1日の県議会でも…

(川勝知事)

「私はこの申し入れを真摯に受け止めております。今回の発言は、東アジア文化都市のレガシー創出に向けた私の思いを語ったもので、現時点で何も決まっておりません。そのため訂正は致しませんが、今後、県議会の皆さまをはじめ、広く議論していただければと思います」

自身の発言について訂正しない考えをあらためて説明しました。議会後、自民党会派は「訂正しない」考えを示した知事に対し「委員会の申し入れを軽視している」として今後の対応を協議しました。

(自民改革会議 増田享大 代表)

「閉会中審査をやっていただいて、うちの会派だけでなく全会派の委員一致で作った申し入れに対して、聞き入れないという知事説明でしたので、このまま看過できるものではない、委員会の申し入れ決議でしたけどあらためて本会議場で全議員の皆さまにもご賛同いただけるような決議にできないかと調整している」

自民党会派は知事に「発言の訂正を求める」決議を提出するため、ほかの会派と調整を進める考えです。

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