いざ国立!運命のPO決勝に挑む清水エスパルス 応援バスツアーも満員…最高潮へ

昇格できるのは残り1チーム。12月2日、清水エスパルスはJ1昇格を賭けた運命のプレーオフ決勝に挑みます。

負けられないプレーオフ。清水は、勝たなければ昇格できない大事な一戦です。先週、清水は、ホームで山形と対戦。試合は0対0のスコアレスドローに終わりましたが、清水は年間順位のアドバンテージで辛くも決勝進出を決めました。そして、2日に行われるヴェルディとの一戦で全てが決まります。

11月28日に行われた公開練習では、様々な展開からのシュート練習を行い、攻撃の組み立てを確認するなど、点をとるための練習を繰り返していました。対戦相手のヴェルディは、清水よりも年間順位が上回っている為、清水が昇格するには、なんとしても得点を入れて勝たなければなりません。

その一方、守備の要、ゴールキーパーの権田修一 選手は、コンディション不良でこの日の練習には参加しなかったため、2日の試合に出場するか微妙な情勢です。

チームの攻撃を担う乾貴士 選手は、2日の決戦へ向け意気込みを語りました。

(清水エスパルス 乾 貴士 選手)

「自分たちのスタイルは攻撃的な所なので、まず点を取ってしっかり勝ってこそ、J1に行けるだけのチームだということを試合で見せつけてJ1に上がりたい」

ヴェルディとの対戦は今シーズン、エスパルスの2勝! 4月に対戦した時は相手に先制されたものの、北爪、オセフンのゴールで逆転勝ち。8月の対戦時は、鈴木唯人のゴールを守り切り、完封勝ちをおさめています。

今シーズンのヴェルディの特徴は、強固な守備。失点31はJ2チーム22チームの中で最も少ない数字。今シーズン、J2、2位の78得点をたたき出したエスパルスの強力攻撃陣が、ヴェルディの守備陣をどう崩すのかが大きなポイントです。

大事な試合だからこそ、選手たちに大きな力を与えるのがサポーター。2日の試合は国立競技場で行われるため、清水にとってはアウェー。しかし、これまでもアウェーをホームと思わせるほどのサポーターが敵地に詰めかけ、選手たちに声援を送ってきました。2日も多くのサポーターが国立競技場へ駆けつける事が予想されます。

清水区にある旅行代理店では、2日の試合に合わせて応援バスツアーを企画。準備期間が短い中、11月27日から参加者の募集を開始すると思わぬ事態が…

(丸勇交通サービス 武本 弘之 専務)

「電話がどのくらいくるのかなと思って、10時受け付けで、9時50分頃から(電話が)鳴り始めまして、ずっと初日は(電話が)鳴ってました」

Q:電話は鳴りっぱなし?

「でしたね」

応援バスツアーは、大型バス5台に対し定員は200人でしたが、募集開始からわずか3日で満員に。現在募集は終了していますが、専務の武本さんは、清水サポーターの熱量のすごさを感じたと話します。

(丸勇交通サービス 武本 弘之 専務)

「お客様のターゲット層が限られてきていて、その人たちだけで、こんなに反応されるとは、我々も思わなかったので、ファンのすごさを感じました」

さらに、今回のツアーではバスの運転手も決戦を応援しようと、こんな取り組みも…

(丸勇交通サービス 武本 弘之 専務)

「当日バスのドライバーがこれを着て国立へ運転するのに着ていく。出発から皆さんで気分を盛り上げていこうということで、エスパルスから借りている」

2日は運転手も含め、会社の総力を挙げて清水を全力サポートします!

様々な人の思いが込められた2日の試合。秋葉忠宏監督は、決戦を前にサポーターに勝利を誓いました。

(清水エスパルス 秋葉忠宏 監督)

「点をとらないと勝てない、わかりやすいシチュエーションですから、とにかくゴールネットを揺さぶる、マインド、技術、アイデア、クオリティーを見せたいと思っています」

1年でのJ1返り咲きを賭けた運命の決戦が迫っています。

© 株式会社静岡第一テレビ