神山智洋主演「白暮のクロニクル」に竹財輝之助、高橋努、大林隆介、伊藤歩、光石研が出演。特報映像も完成

WOWOWで2024年3月に放送・配信がスタートする連続ドラマW-30「白暮のクロニクル」(日時未定)に、竹財輝之助高橋努、大林隆介、伊藤歩光石研の出演が決定。主人公の吸血鬼探偵・雪村魁(神山智洋)とバディを組む厚⽣労働省の新米職員・伏⽊あかり(松井愛莉)を取り巻く個性豊かなキャラクターたちを演じる。また、疾走感あふれる特報映像も公開された。

「白暮のクロニクル」の原作は、「機動警察パトレイバー」「じゃじゃ馬グルーミン★UP︕」など、数々の人気作品を生み出し、現在も「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で「新九郎、奔る︕」を連載中の漫画家・ゆうきまさみ氏の同名漫画。2013~17年まで「週刊スピリッツ」で連載された、吸⾎⻤×公務員という異⾊のコンビが難解な事件に挑むミステリーだ。吸⾎⻤(オキナガ)×公務員という異⾊のコンビが難解な事件に挑むという、斬新な設定が人気を博している。

不⽼不死の体質を持つオキナガの魁は、⾒た目は18歳だが、実年齢は88歳の吸血鬼探偵。かつての恋人を未年(ひつじどし)のクリスマスに起こる連続殺人事件、通称「羊殺し」に殺害されている魁は、犯人を突き⽌めて復讐を果たすことを目的として、60年間にわたり事件を追っている。オキナガたちを管轄する厚生労働省の「夜間衛生管理課」、通称“夜衛管(やえいかん)”への異動を通告された魁は、新米職員のあかりとバディとなり、衝突を繰り返しながらも事件解決に向けて協⼒し合い、奔⾛する。

竹財は、魁が所属する夜衛管の責任者で、厚生労働省の参事官でもある竹之内唯一を演じる。竹之内は1600年ほど国に仕えてきたオキナガで、瀕死の状態で出会った魁に自身の血を分け与え、オキナガにした張本人だ。

「ゆうきまさみ先生の作品に出演できると聞き、大変光栄でした」と話す竹財は、「竹之内を演じるとなりうれしい半面、自分にできるのかと葛藤しました。おそらく1600年近く国に仕えながら生きていた人物なので、彼の気持ちを推し量ろうとしても…。しかし、こんな人生経験豊富な役はないと思い、楽しみました。1600年分のさまざまな感情を込めて演じましたので、注目していただければと思います」と撮影を振り返る。

オキナガに対して偏⾒を持っている刑事・唐沢役に高橋が起用された。オキナガである魁を敵視しており、捜査のたびに衝突を繰り返している。

作品について、高橋は「長命者(オキナガ)という存在がいる世界のフィクション。世の中は“年上を敬う”ことを通常にしているが、この物語は、長命者を差別的に捉えているところがある」と感じたそうで、「プロデューサー・監督陣と顔合わせ時に『このフィクションを現代の世の中のいろな差別に置き換えることができれば』という話を聞いて、すさまじく腑(ふ)に落ちた。この物語は愛の物語であり、愛のクロニクルだと思う。刑事である唐沢がその一端を担えればと考えて、撮影に挑みました」と報告。

大林は、魁が暮らす私設図書館「按察使文庫(あぜちぶんこ)」の執事で、公私共に魁を支える実藤寿一郎役を務める。

原作のゆうき氏が原作チームのメンバーであるアニメ版「機動警察パトレイバー」で、⻑年人気キャラクター・後藤喜一の声優を担当している大林は、「ゆうきまさみ先生原作のアニメ化と、実写化両作品に出演させていただけるこの身の幸せ。しかも、ゆうき先生原作初めての実写化だとか。不思議なえにしを感じます」としみじみ。加えて「この年の今しか表現できない1カットを、スタッフ、共演の皆さまのあふれんばかりの才能と実力に恋慕渇仰(れんぼかつごう)し、助けられながら…。どうぞ映像の醍醐味(だいごみ)をお楽しみください」と呼び掛けている。

また、伊藤が担うのは、私設図書館「按察使文庫」の主で、150年ほど生きているオキナガ・按察使薫子役。実藤と薫子の2人は愛情深く、時に心配しながらも家族同然のように、魁を⾒守っている。

伊藤は「薫子が出てくるシーンは、殺人事件を追う緊迫したシーンとは対象的に、肩の力を抜いてふっと笑えるようなシーンが多く、彼女なりに魁を支える姿が物語のアクセントになっていると思います。かわいいメークとすてきな着物をたくさん着させていただいたので、そこにも注目して見ていただけたらうれしいです」とアピールしている。

そして、光石が、あかりの上司で教育係の久保園幹也に扮(ふん)する。久保園と竹之内は、⼊省以来親交のある間柄だ。

オファーを受けた際の印象を、光石は「高江洲義貴プロデューサーから声を掛けていただき、送られてきた台本は『熱く、濃く、深い』ものでした」と明かす。続けて「現場は若く、エネルギッシュで、精励恪勤(せいれいかっきん)なスタッフ・キャストが待ち受けていました。1カット1カット、惜しみなくアイデアを出し合い滑走する。しっかりつかまっていないと、振り落とされそうでした(笑)。ホラーでSFでファンタジーで…。いやいや、ジャンルなんて吹っ飛ばして、とにかく現場の熱量を感じていただける作品です!」と力を込め、手応え十分の様子を見せている。

さらに、このたび、公開された本編の特報映像では「その⼦が新しい連絡係?」と言葉を交わす、魁とあかりの按察使文庫での初対面シーンはもちろん、「⽺殺しって⼀体何なんですか?」というあかりの問いかけに対して、「この手でぶっ殺す!」と、ただならぬ憎しみの感情を爆発させる魁の姿も。併せて、魁がオキナガになったきっかけである竹之内に血分けされる様子や、唐沢に投げ⾶ばされるシーンなど盛りだくさんだ。

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