【高校野球】【写真あり】奈良県代表「天理高校OB」が「当時のらしさ」を見せて勝利【あの夏を取り戻せプロジェクト】

【高校野球】【写真あり】奈良県代表「天理高校OB」が「当時のらしさ」を見せて勝利【あの夏を取り戻せプロジェクト】

2023年12月1日、コロナ禍の影響により中止となった、2020年の夏の甲子園大会を3年ぶりに実現するプロジェクト「あの夏を取り戻せ」の交流戦が行われ、奈良県の天理高校OBが益田東OBと勝利し、10-2で勝利した。

「あの夏を取り戻せプロジェクト」とは?

『あの夏を取り戻せ実行委員会(非営利団体)』により立ち上がった「あの夏を取り戻せプロジェクト」。
2023年11月29日(水)から3日間阪神甲子園球場、兵庫県内市民球場にて行うため、当時の球児及び武蔵野大学の学生を中心に、有志の学生メンバー、ボランティアで運営している。

本プロジェクトは、2020年夏の甲子園大会を3年ぶりに実現するという趣旨のもと、失われた甲子園大会を取り戻すべく、2020年各都道府県の独自大会で勝ち残った44チーム約800名を集め、11 月 29 日(水) に阪神甲子園球場にて実施。当時の球児が甲子園への不完全燃焼な思いに終止符を打つこ とで、人生の次のステップへ踏み出すきっかけとすべく活動している。

山田選手のホームランなどで勝利

スターティングメンバ―

嶋田選手

1回、天理OBは嶋田選手のタイムリーで先制。
その裏、同点に追いつかれるが、3回に嶋田選手のタイムリーツーベースなどで3-1とリードする。

松川選手

5回に犠牲フライで1点を返されるが、6回に天理は猛攻を見せる。松川選手、嶋田選手のタイムリー、さらには今日が大学のテストであり、足の捻挫などで出場するか迷っていた山田選手のホームランなどで10-2とする。

その裏に大会規定により1人を抑えたところで時間切れでゲームセット。
天理OBが10-2で勝利した。

山田選手

寺垣主将「当時の天理らしさが出た試合でした。」

寺垣主将

「守って守って打ち勝つ当時の天理らしさが出た試合でした。個人的には3年ぶりの試合で、打席に立つと球が見えないくらいでした笑。ベンチの盛り上がり方など現役ではできないことばかりだったので、非常に楽しかったです。本当に今回、運営の方々には感謝しております。諦めなかったら叶うんだなと思いました。」

2日前、甲子園でお話を聞いた際に、3年前の甲子園大会中止について、「これも自分たちに『何か』あるからかなと思い、次の日から練習して(高校野球生活)最後までやり切ろう!とチームでは決めましたね。」
と言ってた「何か」とはまさに今日の日のことだったのかも知れない。

コロナ禍で甲子園大会が中止と言うのは「残念」のひと言ですまされるようなことではない。
ただ、3年後にこうやって当時のメンバーが集まり、野球ができるのはまれなこと。

当時の無念さは計り知れないが、今日の思い出を糧に彼らが今後、活躍していくことを期待したい。

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