ピーターガブリエル、実に21年ぶりとなる新作アルバム『i/o』が遂にリリース

「1年分の満月の日のリリースの後、これらの新しい曲が『i/o』という良い船に再び集まり、世界への旅に備えていることをとても嬉しく思います。」

- ピーター・ガブリエル

(原文)
‘After a years-worth of full moon releases, I’m very happy to see all these new songs back together on the good ship i/o and ready for their journey out into the world.’
– Peter Gabriel

12月1日、ピーター・ガブリエルが毎回の満月の際に新しい曲をリリースし、またUK、ヨーロッパ、北米で熱狂的な観客の前でライブを行った1年の締めくくりとして、彼の待望の新しいスタジオアルバム「i/o」がリリースされた。

「i/o」は、12の楽曲で構成され、優雅で引力に満ち、非常に美しいものであり、ピーターの驚くべき曲を書き続ける能力だけでなく、そのスリリングな声がまだ完璧で魅力的であることを歓迎するものだ。アルバム全体を通して、知的で考え深く、時には考えさせられるような歌が人生や宇宙に取り組んでいる。私たちと世界とのつながりは、タイトルトラック「i/o」でピーターが歌うように、「私はただすべての一部です」というテーマが繰り返されるが、時間の経過、死、悲しみといったテーマと共に、不正義、監視、テロの根源といったテーマも取り上げられている。しかし、これは厳かな記録ではない。反映的である一方で、ムードは決して絶望的ではなく、音楽的に冒険的であり、時折喜ばしく、最終的には希望に満ちている。最後の曲である「Live and Let Live」で締めくくられ、力強い楽観主義が漂っているのだ。

主にReal World Studiosとピーターの自宅スタジオで録音されたi/oは、その長い制作期間のため、多くの著名なミュージシャンが参加している。ピーターは彼の信頼できる仲間のミュージシャンたちを基盤とし、ギタリストのDavid Rhodes、ベーシストのTony Levin、ドラマーのManu Katchéがアルバム全体で素晴らしい存在感を示している。数曲には長年のパートナーであるBrian Enoが参加。Richard Russell、ピアニストのTom Cawley、トランペッターのJosh ShpakとPaolo Fresu、チェリストのLinnea Olsson、キーボードプレイヤーのDon Eからも注目すべき貢献を聴くことができる。また、ピーターの娘であるMelanieが暖かいバッキングボーカルを提供し、The BreathのRíoghnach Connollyも同様に参加している。Real Worldの常連であるRichard Chappell、Oli Jacobs、Katie May、Richard Evansは、プログラミングや様々な楽器の演奏を共同で提供。Soweto Gospel Choirやスウェーデンの混声合唱団Oprhei Drängarは、いくつかのトラックで壮大なハーモニーを提供し、John Metcalfe率いるNew Blood Orchestraの大規模な弦楽団は、安らぎと興奮をもたらしている。

境界を押し広げるアーティストとして名高いピーターの最新作『i/o』は、単なる12曲のコレクションではない。全12トラックは、Bright-Side Mix(Mark ‘Spike’ Stentが担当)とDark-Side Mix(Tchad Blakeが担当)によって再構築された2つのステレオミックスが制作されている。

「TchadとSpikeは世界で最も優れたミキサーの2人であり、彼らは確かに曲に異なる特徴をもたらしている。Tchadは音とドラマで旅を築く彫刻家であり、Spikeは音を愛し、これらの絵を組み立てるのが好きなので、彼はむしろ画家のようだ。」とピーターは語る。

ピーターの『US』と『UP』のアルバムに発展させられたアイディアを継承し、彼は再びさまざまなビジュアルアーティストを招待して、音楽に添えるアートピースを制作してきた。『i/o』の12曲それぞれが、絵画、写真、彫刻、さらにはプラスチシーンまで含む様々なメディアで、世界的に有名なアーティストに渡された。これらの12人のアーティストは、非常に印象的な共同制作者のチームを構成している:Ai Weiwei、Nick Cave、Olafur Eliasson、Henry Hudson、Annette Messager、Antony Micallef、David Moreno、Cornelia Parker、Megan Rooney、Tim Shaw、David Spriggs、Barthélémy Toguo。

ピーターの過去の作品との視覚的なリンクも、カバーショットで表現されている。写真家Nadav Kanderによって撮影されたもので、興味深く歪ませられたり隠されたりしている、彼の初期アルバム作品のカバーと共鳴している。

これらの過去の反響が共鳴することもありながら、『i/o』は基本的には今ここにあるアルバムだ。そのテーマの多くは永遠かもしれませんが、それはまた、私たちが惑星として、そして個々の人として、借りて生きているというメッセージであり、警告でもある。ピーターが神聖な曲"So Much"で歌うように、「このエディションは限られている」のだ。

この長い待ち時間に値する作品となった。『i/o』は、もう一つの新たな勝利に満ちたピーター・ガブリエルのレコードだ。

商品情報

Peter Gabriel
ニュー・アルバム『i/o』
12月1日発売
2枚組/SHM-CD仕様/ 歌詞対訳/解説付
UICB-1023/4
税込価格 3,960円

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Tracklist:
CD | Digital
Bright Side MixとDark Side Mixをそれぞれ収録
1. Panopticom
2. The Court
3. Playing for Time
4. i/o
5. Four Kinds of Horses
6. Road to Joy
7. So Much
8. Olive Tree
9. Love Can Heal
10. This Is Home
11. And Still
12. Live And Let Live

バイオグラフィー

ピーター・ガブリエルが初めて世界でその名を知られるようになったのは、彼がジェネシスで活動していた時である。ガブリエルが仲間とジェネシスを結成したのは、彼がまだ中高生の頃だった。1975年にジェネシスを脱退した後は、7枚のスタジオ・アルバムの他、『バーディー』や『パッション – 最後の誘惑』、そして『裸足の1500マイル』といった映画のサントラを制作。その他にもライヴ盤やコンピレーション・アルバムを多数リリースしている。幅広い音楽活動を行っている彼は、グラミー賞も複数回受賞。また現在世界的に有名な存在となっているウォーマッド・フェスティバルの創始者も、ガブリエル自である。 ピーター・ガブリエルは1989年、人権団体『ウィットネス』(Witness.org)を共同で設立。また、2007年にネルソン・マンデラ氏によって発足した『エルダース(theelders.org)』.は、ピーター・ガブリエルがリチャード・ブランソン卿と設立した団体である。また2006年、ノーベル平和賞受賞者のサミットにおいて、名誉ある『マン・オブ・ピース』(平和に貢献した人)の称号を授与されたピーター・ガブリエル。その他にも彼は、多方面に亘るクリエイティヴな産業において、技術面を主とする様々なビジネスに携わっている。 そして2023年12月、実に21年ぶりとなりアルバム『i/o』をリリースし、さらなる活躍を遂げている。

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