石川遼は大会3勝目へ「まだギリギリ、行けるかな」 首位と8打差で週末

気持ちはポジティブに持てている(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目(1日)◇東京よみうりCC(東京)◇7023yd(パー70)◇晴れ(観衆1704人)

週末36ホールを残して、首位とは8打差がついている。「優勝争いっていうところで言うと、まだギリギリ、行けるかなという感じはします」と石川遼。開幕前に口にした“モヤモヤが、今週でだいぶ払しょくされてきた様子だ。

過去2勝を挙げた大会に、今年は課題を持って臨んでいる。10月に行われた日本開催のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」でのミスが後を引き、そこから納得できないマネジメント面でのジャッジミスが続いていた。

直近2試合は「何回も痛い目にあっている」と悔しがる通り、「ダンロップフェニックス」60位、前週「カシオワールドオープン」予選落ちと振るわない結果が並ぶ。今週の開幕前も「怪しいなっていうところはある」と警戒しつつ、実戦での復調を目指して好相性の地へ入って来た。

2番は10m超を決めてバーディ(撮影/中野義昌)

パッティングが好調だった初日から一転してグリーン上で苦戦。「パターをたくさん打った」。なかなかロングパットのタッチが合わず、この日の3ボギーは全て3パットによるもの。

「普段の倍は跳ねて転がる。奥のピンなら手前から転がしていけるけど、手前はどのホールでも難しい」。傾斜がきつく、硬く仕上がったグリーンは厄介だが、課題としていたマネジメントのジャッジは「(ミスを)最小限に抑えられている」と話し、ボギーの後も気持ちを切らさず次に行けた。

4バーディ、3ボギー「69」で回って、通算3アンダー9位。過去2勝を振り返れば、15年は2日目から首位に立って逃げ切り、19年は最終日に2打差から首位を捉えてプレーオフを制した。「自分としては、割とポジティブな気持ちでいる。いいゴルフはできているので、いい部分を出していける2日間にしたい」と話した。(東京都稲城市/谷口愛純)

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