「訂正させろ!なめられてるんだよ」最大会派が猛反発 新文化施設計画発言めぐり川勝平太知事に申し入れも「私の思い語ったもので訂正はしない」

12月1日から開会した静岡県議会、川勝平太知事の発言中に、最大会派の議員から反発の声が挙がりました。原因となっているのは、新たな文化施設をめぐる川勝知事の「発言の訂正」です。

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<静岡県議会 文化観光委員長 鈴木啓嗣県議>
「大きな問題であり、知事と議会とのコミュニケーション、県庁内部組織のコミュニケーションが全く図られていない」

1日開会した静岡県議会12月定例会で行われた川勝知事の発言をめぐる調査報告。川勝知事は2023年10月、外部との懇談会で三島市の国有地に東アジア文化都市の発展的継承センターを作る構想を語り、「詰めの段階」などと発言しました。

県議会はこの発言を「議会にはかる前で時期尚早」だと問題視。委員会で発言の内容やいきさつなどを調査してきました。

委員会の出した結論は、川勝知事による「発言の速やかな訂正」。11月29日、川勝知事に直接、申し入れましたがー

<静岡県 川勝平太知事>
「訂正するほどのことではないと思いますが」

<静岡県議会 総務委員長 西原明美県議>
「知事の発言の重みを十分認識し、不適切な発言を二度としないようあらためて求める」

これに対して、川勝知事はー

<静岡県 川勝平太知事>
「今回の私の発言は、東アジア文化都市のレガシー創出に向けた私の思いを語ったものであり、現時点では何も決まっていない。そのため、発言の訂正はしないが、今後、県議会のみなさまをはじめ、広く議論をしていただけたら」
<県議>
「おかしいだろ!」

川勝知事の発言中に、議員から反発の声が挙がる事態に。それでも、川勝知事は「発言の訂正はしない」とあらためて意思を示しました。

この知事の姿勢に対して、最大会派の自民改革会議は、議員総会で対応を協議。漏れ聞こえてきたのは、辛辣な言葉です。

「訂正させろ!もうちょっと闘う姿勢をみせないとだめ!なめられてるんだよ、完全に!訂正させなきゃだめ!」

急きょ、会派の代表者の会議でも川勝知事への対応を協議することになりました。

<自民改革会議 増田享大代表>
「このまま看過できることではない。委員会の申し入れだったが、あらためて本会議場で、全議員にも賛同してもらう決議にできないかという方向で調整している」

自民改革会議は、ほかの会派とも話し合い、来週の本会議で全議員の総意として、知事に発言の訂正をあらためて求める方針です。

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