青森空港の除雪隊「ホワイトインパルス」が1日、同空港で今冬の出動式を行った。全国でも有数の豪雪地帯にある同空港において、1981年の結成以来一度も除雪の不備による欠航がないという同隊の除雪作業は青森県の冬の風物詩。出席した隊員約80人が、正確かつ迅速な作業で、安全な航空機の運航を守ることを誓った。
式では同空港管理事務所の内山竜一所長が「皆さまの高い実力とチームワークで作業に取り組んでいただきたい」とあいさつ。青森市の五本松保育園の園児9人が、除雪車両の雪を払うスコップを隊員に手渡した。隊長を10年務める福士真人さん(44)は「今年も無事故で安全な作業を心がけ、体調管理をしっかりして約4カ月の長丁場を頑張りたい」と意気込んだ。予定していた除雪車両のデモ走行は、悪天候のため実施しなかった。
ホワイトインパルスは青森市内4社の共同企業体で構成し、今季は隊員120人、除雪車両34台体制。3センチの積雪を目安に出動し、滑走路と誘導路、駐機場の約55万平方メートルの除雪作業を最短40分ほどで終える。
今季は11月中旬に初出動し、既に20回近く出動。昨季は211回だった。