猫が「香箱座り」でいるときの心理4選 かわいい「おててないない」にはこんなキモチが隠れていた!

1.安心している

猫が香箱座りしているときの気持ちとして、安心している状態が挙げられます。猫にとって足を折り畳んで内側に仕舞う香箱座りは少々リスキーな行為。万が一、逃走が必要な事態となったとき、足を伸ばす動きの分、ワンテンポ逃げるのが遅くなります。

警戒心が強い動物である猫がそうしたリスクをとってまで香箱座りをするのは、その環境に安心感を抱いているからです。安全が確保されていると評価しているお家があり、何かあっても守ってくれると信頼している飼い主さんがいるからこそ、猫は安心して香箱座りができるのです。

猫の信頼を裏切らないよう、香箱座りをしているときむやみに脅かすのは避けましょう。

2.寒い

猫が香箱座りをする気持ちとして、寒いと感じている可能性もあります。寒いから手を内側に仕舞い、暖まっているのです。実際、香箱座りは暑い季節より秋や冬によく見かけます。人間が寒い日に腕を組んだりポケットに手を入れたりする心理と似ているかもしれません。

飼い猫が室内で香箱座りをしているときは、部屋が寒くないか気を配ってあげましょう。特に冬の寒さは、猫にとってもツラいもの。エアコンやストーブ、ホットカーペットなどで暖かい環境を用意してあげましょう。

3.お腹を守りたい

猫が香箱座りをしているときは、少なからずお腹を守りたいと思っています。たしかに、香箱座りはリラックスして安心感を抱いている状態ですが、弱点であるお腹はしっかりガードしています。お腹を無防備に見せるヘソ天よりは、警戒心があるといえます。

飼い主さんの中には、猫がヘソ天をしているとき思わず内側に手を入れたくなる方もいるかもしれません。そうした行動は猫を怒らせてしまう原因にもなるため、控えてあげましょう。

4.体調が悪い

注意したい香箱座りの心理として、体調不良が挙げられます。香箱座りは体を圧迫させにくい座り方。そのため、ケガや病気を抱えている猫にとっては楽な姿勢でもあります。弱点であるお腹を守れる姿勢であることも、体力が弱っている猫にとっては都合がいいのでしょう。

猫は自分の体調不良を本能的に隠そうとする動物なので、病気やケガを早期発見できるかどうかは飼い主さんにかかっています。

猫が香箱座りをしているとき、長時間動かずにいるときは要注意です。食欲があるかのチェックやトイレの排泄状況、触って怒るかどうかを確認してみましょう。いつもと違うと感じた場合は、早めに動物病院を受診されることを推奨します。

まとめ

お手々を器用に隠している猫の「香箱座り」には、様々な心理が隠されています。

基本的には、リラックスしている気持ちのあらわれですが、中には寒いと感じているケースや体調不良のサインの可能性もあります。

部屋が寒くないか、具合が悪そうではないかなど、周囲の状況や猫の様子などを確認しながら、愛猫が香箱座りしているときの気持ちを察してあげましょう。

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