自己構築ができているゴルファーと失敗を繰り返す上達できないゴルファーの違いとは!?【スピンを操るThe Approach Palette/伊澤秀憲】

上達のカギは「自分で考える」、「試した結果からさらに学ぶ」

自己構築のススメ

根拠のある成功を積み重ねよう

パレットの14項目から選んで混ぜ合わせ、それぞれの組み合わせでどういう球が出るかを知っておけば(引き出しを作っておけば)、その場その場で状況に合った打ち方、そして打球のイメージが湧いてきます。伊澤式アプローチパレットを使って1つひとつ試しておくことで、こうした作業がすべて自分の頭の中でできるようになります。

次に大事なことは、現場でどんどん試して、経験すること。イメージ通りの打球が出たら大成功。たまたま成功したのではなく、根拠ある成功であることが特に大事です。根拠があるなら、再現できるのですから。もちろん、イメージ通りの結果が出るとは限らないと思います。仮にそのショットがミスだったとしても、それ以前に試す、考えるの経験を積み重ねていれば、ミスの原因を知りやすくなります。そのような経験すらも上達につなげることは可能です。

また、ミスの経験が以降のアプローチショットにおいて、ミスを避けるための情報として役立ってくれます。つまり、このサイクルを続けることで、自分でどんどん上手くなっていける、ということです。

【Good】自己構築ができているゴルファー

状況判断のための情報を集め、判断し、打球のイメージをする。そして幅広い選択肢の中から構え方・打ち方を決めて、迷いなく打つ。その結果からフィードバックを得て次の参考にしている。

【Bad】失敗を繰り返す上達できないゴルファー

「花道からは転がしだ!」などと決めている。状況から得ている情報も少ないため、ライの微妙な違いに気づいていない。だから想定外の結果になっても、理由がわからない。そのため同じ失敗を繰り返してしまう。

出典:『スピンを操る The Approach Palette』著/伊澤秀憲

【著者情報】
●伊澤秀憲
二度の賞金王、 伊澤利光を叔父にもち、インストラクターの祖父・利夫さんより2歳から英才教育を受けてきた。同年代の石川遼プロとは親交が深く、技術的なアドバイスを送るなど、その卓越した指導法でも注目を集める。特に”アプローチの神”とされるショートゲームについては多くのツアープロから支持を集めている。アンダーパー所属。

【書誌情報】
『スピンを操る The Approach Palette』
著者:伊澤秀憲

【購入者限定!伊澤秀憲アプローチドリルスイング動画付き】著者は世界で活躍し、国内ツアーで2度の賞金王にもなったプロゴルファー伊澤利光氏の甥。その伊澤プロを育てた氏の祖父・利夫さんから2歳よりゴルフの指導を受け、ゴルフ漬けとも言える日々を送る。ジュニア時代より各大会で好成績を残し、日本ゴルフ史上初めてマスターズを制した松山英樹プロや国内ツアー最年少記録を持つ石川遼プロなど同世代としのぎを削る。その中で氏のアプローチ技術は石川遼プロを始め多くのプロから神業と称され、現在ではゴルフ界で最も注目を集める若手プロの一人となっている。本書ではそんな氏の代名詞とも言えるアプローチに特化し、セオリーとされる打ち方やスタンス、グリップなどに対して、時に真逆の考えを取り入れた氏が導き出した新たなアプローチ概念を詰め込んだアプローチ指南書となる。実際、プロでもスコアを崩す要因の一つがアプローチと言われ、アプローチは奥が深いわりに、使用頻度や技術レベルが高いのが特徴である。だからこそ、本書ではそんなアプローチの深さ、面白さをより多くの方に知っていただき、アマチュアでも実際に活用できる考えや目安、テクニックを掲載し、アプローチをより身近に、より楽しめる一冊となっている。

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