J1昇格プレーオフ決勝で激突の東京Vと清水!30年前の「国立頂上決戦」、試合とユニはこうだった

2日(土)に行われるJ1昇格をかけたプレーオフ決勝で、東京ヴェルディと清水エスパルスが国立競技場で激突する。

東京Vが勝てば2008年シーズン以来16シーズンぶり、清水が勝てば2シーズンぶり2度目のJ1復帰に。“オリジナル10”同士による一戦は激闘必至だ。

この両者は今からちょうど30年前のJリーグ初年度でも、今回と同じ国立競技場を舞台にカップ戦の決勝を戦っている。30年前の「国立頂上決戦」とは、どのような試合だったのか。

1993年11月23日に行われたナビスコカップ(現ルヴァンカップ)の決勝戦。東京Vのチーム名がまだ「ヴェルディ川崎」だった時代である。

試合は13分に大榎克己のゴールで清水が先制したが、東京Vは73分にビスマルクが同点ゴールを挙げると85分に北澤豪のゴールで逆転に成功。そのまま試合は2-1で終了し、東京Vが2連覇を達成した。

なお、Jリーグ開幕の前年である92年から始まった同大会は、92年、93年、96年の3大会でこの両者が決勝で対戦している。正しくJリーグ初期の黄金カードだったのだ。

そんな両雄が30年前に着た懐かしいユニフォームも軽く振り返ってみたい。当時は全チームがリーグ戦ではMizunoのユニフォームを着用していたが、カップ戦はチームによってサプライヤーが異なっていた。

東京ヴェルディ

ヴェルディ川崎 1993-94 Mizuno ホーム ユニフォーム

選手:ビスマルク

Jリーグ黎明期を象徴するデザインであり、1993年のJリーグ開幕戦を飾った伝説のユニフォーム。ここはあえて旧名の「ヴェルディ川崎」表記とする。

グリーンを基調に絞り染め風のグラフィックが美しいデザイン。当時V川崎はリーグ、カップのどちらもMizuno製の同じユニフォームを着用していた。

鮮やかなグリーンに重なる胸の「Coca-Cola」ロゴマーク。絶妙なコンビネーションの一着は海外でも人気が高い。間違いなく世界的に見ても「最も美しいコカ・コーラのユニフォーム」だ。

清水エスパルス

清水エスパルス 1992-96 Puma カップ戦 ホーム ユニフォーム

選手:長谷川健太

当時の清水エスパルスのユニフォームはリーグ戦がMizuno、カップ戦ではPumaとサプライヤーが分かれていた。

92年と93年のナビスコ杯決勝ではV川崎に敗れるも、最後の着用となった96年大会決勝で3度目の対戦が実現。この一戦ではPK戦の末にV川崎を破り、清水が悲願の初タイトルを獲得している。

Pumaとは1999年から現在までパートナーシップを継続中だが、92-96カップ戦モデルも含めると両者の歴史はとてつもなく長いものとなる。96年のように国立競技場でPumaのユニフォームを着て東京Vに勝利となれば、サポーターも胸が熱くなるに違いない。

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このユニフォームのデザインの特徴の一つに、両肩の矢羽根柄がある。

清水が2022年4月に発表した30周年記念ユニフォームは92-96カップ戦モデルをモチーフとしたデザインだったが、前面の罫線にその矢羽根柄を用いていた。

初タイトルを獲得したこの92-96ユニフォームが両者にとって現在でも大切な存在であるということを、30周年記念に反映させたという事実が物語っている。

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