市内全駅にWi-Fi 茨城・日立市 若者のニーズに対応

Wi-Fi環境が整備されたJR常磐線日立駅=日立市

茨城県日立市は1日から、JR常磐線の市内全5駅周辺で、無料の公衆無線LAN(Wi-Fi)サービスを始めた。Wi-Fi環境はこれまで屋内の公共施設を中心に普及を進めてきたが、若い世代のニーズに応えるため新たに屋外での整備に乗り出した。

整備場所は、日立駅・同駅自由通路▽新都市広場▽十王駅▽小木津駅▽常陸多賀駅▽大甕駅-の6カ所。市町村が独自に駅周辺にWi-Fiを整備する規模としては県内で最大規模になるという。

利用するには初回のみメールアドレスなどによる認証が必要。1回60分が限度だが、1日に何回でも接続できる。「Hitachi FREE Wi-Fi【soto】」の名称で周知を図る。

市は2022年に独自に「デジタル化推進計画」を策定。公共施設については交流センターや図書館、避難所となる学校体育館などの屋内施設を中心に整備を進めてきたが、一層の利便性向上やにぎわい創出を目的に屋外に対象を広げた。

市デジタル推進課は「屋外については、今後も公園など多くの人が集まる場所を中心に整備拡大を検討していく」としている。

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