大分商業高吹奏楽部、鬼滅モチーフに狙うは初の金賞 10日にマーチングバンド全国大会【大分県】

九州代表として4年連続出場する大分商業高吹奏楽部=大分市西浜の大分商業高
九州代表として4年連続出場する大分商業高吹奏楽部

 【大分】大分市西浜の大分商業高吹奏楽部が10日、埼玉県のさいたまスーパーアリーナで開催される「第51回マーチングバンド全国大会」に九州代表として、4年連続で出場する。1~3年の全部員84人が出演。高校の部・中編成(指揮者を含めて55~90人)で初の金賞受賞を目指す。

 今回は人気アニメ「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」をモチーフに、挿入歌をアレンジした。構成は川野郁洋(いくひろ)外部コーチ(32)が担当。演題は「鬼殺(きさつ)KISATSU~悪鬼滅殺血風譚(あっきめっさつけっぷうたん)」。

 今春、テーマが決まり、「音楽と視覚の効果で観客の心をつかもう」(上野浩一顧問)と練習を重ねた。演奏時間は7分35秒。人と鬼との対決の物語で、剣を持ったカラーガードが鬼の絵入りフラッグを二つに切り、退治するシーンで締める。

 昨年の全国大会は2年連続で銀賞を受賞した。さらに総合力を高めるため、課題に挙げた管楽器の技術を磨いた。11月12日に別府市のビーコンプラザで開催された九州大会では過去最高の2位になり、全国大会の出場権(4位以内)を得た。

 全国大会は高校の部に各地区代表28校が出場する。このうち大分商業は強豪校ぞろいの中編成8校で、上位3校の金賞を狙う。

 アルトサックスでソロ演奏をする鬼嶋(きじま)理菜さん(17)=3年=や、竹中まみあ副部長(18)=同=は「大人数を生かしたフォーメーションでアピールしたい」と意気込む。

 県内では来年1月14日午後2時から、ビーコンプラザで開く定期演奏会で披露する。

© 有限会社大分合同新聞社