ガーディアンズ守護神にトレードの可能性が浮上 2年連続セーブ王

米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者が報じたところによると、ガーディアンズは2年連続で最多セーブのタイトルを獲得している守護神エマニュエル・クラセをトレードすることに前向きな姿勢を見せているようだ。クラセは5年2000万ドルという安価な契約を結んでおり、球団オプションも含めると2028年まで保有することができる。FA市場の目玉であるジョシュ・ヘイダーとともに、絶対的守護神を必要とするチームからの人気を集めそうだ。

現在25歳のクラセは2021年に71試合で4勝5敗24セーブ、6ホールド、防御率1.29という好成績を残すと、2022年には77試合で3勝4敗42セーブ、防御率1.36をマークし、初めて最多セーブのタイトルを獲得。メジャー4年目となる今季は75試合で3勝9敗44セーブ、防御率3.22を記録し、2年連続でタイトルを手にした。

しかし、9敗や防御率3点台という数字が示す通り、今季のクラセは安定していたとは言い難く、56度のセーブ機会で12度も失敗。被打率が前年の.167から.242へ悪化したほか、奪三振率も2年連続で9.50を超えていたが、今季は7.93まで低下してしまった。

とはいえ、2年分の球団オプションを行使しても残り5年4000万ドルというリーズナブルな契約のため、ヘイダーに大金を投じたくないチームから人気を集める可能性は高いとみられる。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はガーディアンズがクラセを放出した場合、対価として「複数のトップ・プロスペクトや若手メジャーリーガーを獲得できる可能性がある」としている。

なお、パッサン記者はガーディアンズが2020年のサイ・ヤング賞投手であるエース右腕シェーン・ビーバーのトレードを模索していることも伝えている。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、1年後にFAとなるビーバーは、トレードで移籍したチームとの契約延長に前向きな姿勢を見せているようだ。ビーバーにはカブス、レッズなどが興味を示していることが報じられている。

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