オリオールズがブルペン補強を狙う ヘイダー、ヒックスらに興味

今季ア・リーグ最多の101勝を挙げたオリオールズは、マリアーノ・リベラ賞を受賞した絶対的守護神フェリックス・バティースタがトミー・ジョン手術を受け、2024年シーズンを全休することが確実となっている。そのため、今オフの移籍市場では試合終盤を任せることのできるリリーバーの補強を目指しており、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、ジョシュ・ヘイダー、ジョーダン・ヒックス、クレイグ・キンブレル、アロルディス・チャップマンらと接触しているようだ。

ヘイダーは今オフのFA市場における目玉の1人であり、今季はパドレスの守護神として61試合に登板して56回1/3を投げ、2勝3敗33セーブ、防御率1.28、85奪三振を記録。2022年は防御率5点台という大不振に陥ったが、FAを控えた重要なシーズンに復調した。もちろん、獲得には大型契約が必要であり、昨オフにエドウィン・ディアスがメッツと結んだ5年1億200万ドルを超える、リリーバー史上最高額の契約を手にすることが予想されている。

4人のなかで最も若いヒックスはメジャー5年目の今季、カージナルスとブルージェイズで合計65試合に登板して65回2/3を投げ、3勝9敗12セーブ、13ホールド、防御率3.29、81奪三振を記録。メジャー屈指のスピードボーラーである一方、メジャー通算与四球率4.92と制球力に難があり、今季の9敗という数字が示す通り、安定感も今一つである。クローザーをフルシーズン務めた経験がないこともネックとなる。

残りの2人は輝かしい実績を誇る一方で、年齢による衰えが見え始めている投手だ。35歳のキンブレルは今季フィリーズで71試合に登板して8勝6敗23セーブ、7ホールド、防御率3.26を記録。同じく35歳のチャップマンは今季ロイヤルズとレンジャーズで合計61試合に登板して6勝5敗6セーブ、14ホールド、防御率3.09を記録した。バティースタが復帰するまでの「1年限定のクローザー」として獲得を狙うのであれば、大金が必要なヘイダーやクローザーとしての実績に乏しいヒックスより、この両ベテランのほうが適しているかもしれない。

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