ヤンキースのソト獲りは難航中 ブルージェイズも参戦する可能性

MLB公式サイトが複数の関係者から得た情報によると、フアン・ソトをめぐるパドレスとヤンキースのトレード交渉は難航しているようだ。パドレス側が多くのプロスペクトを要求しているのに対し、ヤンキース側は保有期間があと1年のソトを獲得するために多くの対価を払わないスタンスを取っているという。ヤンキースのソト獲りが難航するなか、ブルージェイズが大谷翔平の獲得に失敗した場合に、本格的にソト獲得に乗り出す可能性が浮上している。

パドレスはソトの対価として、今季終盤戦に先発転向して結果を残したマイケル・キング、マイナーの年間最優秀投手プロスペクトに選ばれたドリュー・ソープのほか、4~5人のプロスペクトを要求しているという。しかし、ソトの保有期間はあと1年しかなく、トレードで獲得したあとに契約延長できるかどうかも不透明なため、ヤンキースとしては「パドレス側の要求は高すぎる」との認識。今季9勝のクラーク・シュミットとジョニー・ブリトー、11試合で2勝を挙げたランディ・バスケスといった若手投手を軸にしたパッケージでトレードを成立させたいと考えており、必要であればソープをパッケージに加えることも検討しているようだ。

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、パドレスはアンソニー・ボルピーやジェイソン・ドミンゲスが獲得可能かヤンキースに問い合わせたようだが、ヤンキースの返答はもちろん「ノー」。あと1年しか保有できない可能性のあるソトを獲得するためにチームの将来を担う超有望株たちを手放すわけにはいかないというわけだ。

米メディア「ジ・アスレチック」によると、パドレスはヤンキースが必要としている「左打ちの外野手」として、ソトに加えてトレント・グリシャムをトレードに含めることも提案しているという。また、パドレスが必要とする「若手投手」を提供できるチームとして、マリナーズを含めた三角トレードに発展する可能性があることも報じている。

一方、大谷の獲得に失敗した場合にソト獲得に乗り出すとみられるブルージェイズは、2022年に16勝を挙げたアレック・マノア、今季20試合で防御率1.73をマークしたボーデン・フランシス、プロスペクト左腕のリッキー・ティードマンあたりを交換要員として差し出す可能性があるとみられる。ブルージェイズに限らず、大谷獲得に失敗したチームが好条件のオファーを提示し、ソトを手中に収める展開も十分に考えられる。

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