新十両・尊富士が故郷の青森・五所川原市へ 「強くなる」市長に飛躍誓う

伊勢ケ浜親方(左)と共に、佐々木市長(中)に十両昇進を報告した尊富士

 来年の大相撲初場所での新十両昇進が決まった尊富士(たけるふじ)(24)=本名石岡弥輝也(みきや)、伊勢ケ浜部屋=が1日、故郷の青森県五所川原市に里帰りし、師匠の伊勢ケ浜親方=元横綱旭富士、つがる市出身=と共に五所川原市役所を訪問した。尊富士は「より一層強くなって、一日でも早く良い報告をしたい」と飛躍を誓った。

 初土俵から所要8場所で新十両に昇進した尊富士を前に、佐々木孝昌市長は「あまりにも上がるスピードが速い」と喜び、「後援会の会員を募ってバックアップしたい。初場所は五所川原らしい化粧まわしで土俵に上がってほしい」と声をかけた。

 十両に昇進し地元に帰ってきたことについて、尊富士は「夢の一つでもあったし、光栄なこと」と取材に述べた。また「巡業でいろいろなところに行くが地元のご飯が日本一おいしい。馬肉が好きなので食べたい」と地元愛を披露した。

 今後の目標について「相撲をやっている限りは横綱」ときっぱり。高校と大学で膝のけがに苦しんだことについても「けがをしたことはハンディではない。稽古した分だけ強くなると思っている」と力強く語った。

 さらに「自分のやる気スイッチは、県民・市民の応援」「見ている人が喜んでくれる相撲を磨きたい」と笑顔で話した。

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