パドレス、マーリンズ、ホワイトソックスがマルドナード獲得に興味

アストロズは自軍からFAとなった37歳のベテラン捕手、マーティン・マルドナードとの再契約に興味を示しているが、経験豊富なベテラン捕手の獲得を検討しているのはアストロズだけではない。先月、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は4~5チームがマルドナードに興味を示していることを報じていたが、米メディア「ジ・アスレチック」のチャンドラー・ローム記者によると、捕手の補強を必要とするパドレス、マーリンズ、ホワイトソックスがマルドナード獲得に興味を示しているという。

アストロズは今季23本塁打とブレイクした25歳のヤイナー・ディアスを正捕手に起用する方針を固めている。しかし、現状のロースター40人枠には、ディアスのほかにメジャー通算13試合の出場経験しかないセザー・サラザーしか捕手がいないため、経験豊富な控え捕手の確保が急務。マルドナードもアストロズとの再契約に前向きだとみられている。

パドレスは25歳のルイス・キャンプサーノが今季49試合で打率.319、7本塁打、30打点、OPS.847の好成績をマーク。来季はおそらくキャンプサーノを正捕手に据えることになるだろう。ただし、オースティン・ノラをノンテンダーFAとしたため、アストロズ同様に経験豊富な控え捕手が不在。キャンプサーノの教育係としてもマルドナードは魅力的な補強ターゲットとなる。

マーリンズはパイレーツ時代の2021年にゴールドグラブ賞を受賞した経験のあるジェイコブ・ストーリングスをノンテンダーFAとしたため、ロースター40人枠に登録されている捕手はニック・フォーテスだけという状況。ピーター・ベンディックス編成本部長は今オフ、複数の捕手の獲得を目指す方針を明らかにしており、経験豊富なマルドナードはもちろん有力な補強ターゲットとなる。

ホワイトソックスはヤスマニ・グランダルがFAとなり、正捕手不在の状況。ケンドール・グレイブマンとのトレードで獲得したコリー・リー、ルーカス・ジオリトらとのトレードで獲得したエドガー・クエロといった将来の正捕手候補はいるものの、即戦力の捕手を必要としている。マルドナード目線で見ると、正捕手としてプレーできる可能性が最も高いチームと言えるかもしれない。

マルドナードは3年連続で2ケタ本塁打を放っているとはいえ、打率は3年連続1割台。今季は116試合で打率.191、15本塁打、36打点、OPS.606に終わるなど、打撃面での貢献はあまり期待できない。守備面でも今季はフレーミングの指標が大幅に悪化し、自己ワーストの守備防御点-10を記録したように衰えが見え始めている。捕手として3度のノーヒッターを達成するなど、その経験値は非常に魅力的だが、評価の難しい存在となりつつあるのも事実だ。

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