「なつお」の挑戦 滝澤夏央選手の活動報告〈19〉成長感じる1カ月に 充実した秋季キャンプ 

手のひらにできたまめを見せる滝澤(球団提供)

11月19日、チームは秋季キャンプを打ち上げ、滝澤もこれから本格的なオフシーズンに入る。今回の秋季キャンプは所沢に残り、朝から晩まで野球漬けの日々を過ごした。

守備練習では厳しいコースへの打球にも飛びつきユニホームを泥だらけにし、連帯責任で行ったスクワットで足をガクガクさせながらマシン打撃に向かう姿を何度も見た。それでも最後の日までつらい顔を見せず、チームメートを引っ張る大きな声と笑顔に驚かされ、周囲も成長を感じた1カ月だった。

「もちろん、きつい練習も多かったのですが、そういう時こそ楽しく!という気持ちでできたのかなと思います」と振り返る滝澤の顔は、20歳とは思えないほど大人びて見えた。

「秋季練習からの課題が体づくりだったので、自分を追い込むということを意識して練習しました。毎日全てを出し切っていたので、1日が終わったときの達成感や、やりきった感覚というのは心地よかったですね。夕食後はすぐに寝ていましたし、夕食前に寝てしまう日もありましたが、とにかく充実したキャンプを過ごすことができました」と振り返った。

特に小技の習得にはいつも以上に時間を費やし、今後の自信になるような良い感覚が残ったという。

秋季練習に引き続き「個」の練習に特化したメニューが組まれた秋季キャンプだったが、「人それぞれ課題が違う中で、その選手に合ったメニューであったり、自分たちの意見も参考にしながらメニューを組んでもらいました」。足りない部分が多い滝澤にとっては、個別練習が多いこと、それによって課題をつぶしていけることはモチベーション維持や、やりがいも感じたという。

これから多くのイベントに出演し、12月に新潟に帰る。「年末は実家で過ごしますが、お世話になっているトレーナーさんがいるので、今からお願いをしています。トレーニングはもちろん、食事も見てもらって、強くなって所沢に帰ってきたいと思います」と力強く答えた。(西武ライオンズ広報部)

秋季キャンプ中の守備練習(同)

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