AI診断機器の日本勢が優勝 スタートアップの世界大会

花束を持つ「アイリス」の沖山翔社長=1日、米サンフランシスコ(共同)

 【サンフランシスコ共同】世界の新興企業が先進的なサービスを競う「スタートアップワールドカップ(W杯)」の決勝が1日、米サンフランシスコで開かれた。人工知能(AI)を活用し、インフルエンザを素早く画像診断するための医療用カメラを手がけた「アイリス」(東京)が優勝した。同社は100万ドル(約1億4700万円)の投資を受けられる。

 大会には1万5千社超が応募。50以上の国・地域での予選を勝ち抜いてきた企業の頂上に立った沖山翔社長は「期待を背負って参加している思いがあったのでうれしい」と語った。

 同社のカメラは喉を撮影し、診断の際に鼻の奥から検体を採取する必要がないという。

 決勝では欧米や韓国などの企業10社が、それぞれ4分間で技術や事業性をアピールした。

 同社の本間毅最高経営責任者は「日本のスタートアップも海外で戦えることを示せた」と述べた。

 スタートアップW杯は、世界展開を目指す新興企業の登竜門として知られ、資金集めや人材獲得につながる機会となっている。2017年に始まり、今回で5回目。

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