小児がん経験 子どもらがXマス会 就実大生企画 ツリー作りや歌満喫

松ぼっくりを使ってクリスマスツリーを作る子どもたち

 小児がんなどを経験した岡山県内の子どもたちと家族らでつくる「あゆみの会」のクリスマス会が2日、岡山市中区西川原の就実大で開かれた。活動を支援する同大生らが企画。子どもたちは、松ぼっくりを使ったクリスマスツリーとストラップを作り、学生たちとの音楽会で、一足早いクリスマスを楽しんだ。

 幼児から高校生までの会員20人と、養護教諭を目指す学生ら15人が参加した。子どもたちは学生に教えてもらいながら、松ぼっくりを木に見立てて綿や、赤、黄、緑のビーズなどで飾って、高さ20センチほどのツリーを製作した。色づけした特殊な液体を星やハートといったシリコンの型に入れて固めるストラップ作りにも取り組んだ。音楽会もあり、クリスマスソングを一緒に歌うなどして楽しんだ。

 再生不良性貧血で2度の闘病を経験した倉敷市の小学3年男子児童(9)は「ツリーは初めて作ったけれど楽しかった。家に飾りたい」。教育学部教育心理学科3年の学生(21)は「みんなで楽しめることを第一に企画した。大きな病気を経験した子もいる。前向きに頑張ってほしい」と話した。

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