最終18番でダブルボギー 蝉川泰果が忘れた“警戒”

ファーストパットがオーバーしてこの表情(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目(2日)◇東京よみうりCC(東京)◇7023yd(パー70)◇晴れ(観衆2981人)

最終ホールでダブルボギーパットを入れた後、蝉川泰果は苦笑した。この日、目標としていたのは5アンダー。17番までで2イーグルを奪うなど順調にスコアを伸ばし、6つ伸ばして単独首位に立っていた。「ピンに対して、あまり警戒せずに狙ってしまった」と難関ホールのマネジメントが悔やまれる。

首位と2打差から出た3日目。首位を捉えるつもりで「65」を目標にスタートした。2打目をピン2mにつけて、1番からイーグル発進。6番(パー5)も2打目でグリーンを捉えてバーディを奪い、前半を終えた時点でトップの中島啓太に並んだ。

17番(パー5)でイーグルを奪取し、通算15アンダーで単独首位。「最終ホールをボギーにしても、5アンダーに到達する」

3打目も寄らず…(撮影/中野義昌)

左手前にピンが切られた18番(パー3)は、奥から強い傾斜の最難関ホールだ。「当たりが薄くて、あまりスピンが入らなかった」とティショットはピンの上10mに乗り、ファーストパットは傾斜で下ってオーバー。3打目も寄らず、「耐えてほしい」と行方を見守ったボギーパットは、トロトロとカップの左を抜けていった。

難関18番の洗礼を受けた(撮影/中野義昌)

「手前から行くという考えを忘れていた。あしたは右手前に切ってくる予想。手前から攻めていこうと思います」と悔やんだ。

最終ホールで2打後退したが、通算13アンダーは中島と並ぶ首位。「目標は、あしたもしっかりアンダーパー。自分自身のゴルフをしたい」。4月「関西オープン」以来の今季2勝目をかけて、最後の一日に臨む。(東京都稲城市/谷口愛純)

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