【チャンピオンズC/穴ライズ】「2走前が本来の姿、ここで買いの要素が凝縮」 前日“8人気”前後の盲点

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■グロリアムンディ

2番人気に支持された昨年のチャンピオンズCは、見せ場をまったく作れず12着に敗れたグロリアムンディ。底を見せていない魅力と鞍上ムーア騎乗で上位人気に推されたが、重賞未勝利の身であることを思えば明らかに過剰人気だったように思う。さらに当時は、宝塚記念からのぶっつけとあって体調も微妙だった。

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この屈辱をバネに、今年は初戦から躍動。ダイオライト記念で待望の重賞初制覇を飾ると、次走の平安Sではハギノアレグリアスらを従えて2連勝をマークしている。前走のコリアCこそクラウンプライドに大きく引き離されたが、初の海外挑戦で力を出しきれなかったことを踏まえれば、あれほど差はないはず。2走前が本来の姿で、充実期を迎えた今年は面白い存在だ。

久々を叩かれて気配は良化しており、昨年とは比べ物にならない状態でレースに臨めそう。周りの出方を窺える4枠に入ったのも好材料で、今秋GI4勝と絶好調のルメール騎乗も心強い。人気も手ごろで、馬券の妙味もたっぷりだ。買いの要素が凝縮されたここは、思い切って狙ってみたい。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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