【チャンピオンズC/穴ライズ】「見限るのは早計、好素材の一発はある」 想定“10人気”以下の爆穴

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■ウィルソンテソーロ

前走のJBCクラシックは、先行集団からスムーズに追走していたものの、勝負どころで一杯になって5着に敗退。素軽くきれいな走りをするタイプで、パワーが必要な大井の馬場では持ち味が活きなかったようだ。見限るのは早計。

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デビュー4戦目でダートへ転向すると、そこから4連勝の快進撃で一気にオープン入り。重賞初挑戦となった4走前のかきつばた記念では、ドライスタウトやヘリオスなど骨っぽいメンバーを相手に、鮮やかな差し切り勝ちを収めている。さらに次走のマーキュリーC、2走前の白山大賞典など、交流GIIIを3連勝。名古屋1500m、盛岡2000m、金沢2100mといったように、さまざまな条件で結果を残しているあたり、ポテンシャルの高さは相当だ。

中京1800mは、オープン初戦の名古屋城Sで経験しているが、5着に敗れて中央ダート唯一の敗戦となった。コース適性に疑問符が残るが、当時はマイナス10キロと前走から大きく馬体重を減らしていた上に、出遅れやライバルからのマークが厳しく、決してスムーズなレース運びではなかった。地方の転戦で精神的にも成長しており、好素材の一発まであっていい。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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