遠野の給食、日本一に挑戦 「サケのゴマ竜田揚げ」など考案

決勝大会で調理するメニューを確認する黒田麻由さん(左)、運萬里花さん

 遠野市が岩手県初の「給食日本一」に挑む。市学校給食センター(菊池今英所長)栄養教諭の黒田麻由さん(43)と調理師の運萬(うんまん)里花さん(57)は、第18回全国学校給食甲子園の決勝大会(10日、東京)に北海道・東北ブロック代表として初出場する。地元食材を生かした栄養満点の献立を準備し、遠野、岩手の食文化を全国に発信しようと張り切っている。

 同甲子園は認定NPO法人21世紀構想研究会(東京)が主催し、地産地消による味と栄養価、衛生管理などを競う。本年度は全国から1079件の献立が寄せられ、4度の書類審査を通過した12代表が決勝大会で調理。県勢は過去7度決勝に進んだが、惜しくも日本一には届いていない。

 遠野の献立は黒田さんが考案。食材のほとんどが遠野産または県産で、肉厚で食べ応え満点の「サケのゴマ竜田揚げ」、減塩で爽やかな味わいの「切り干し大根と枝豆のサラダ」、具だくさんがうれしい「山菜ひっつみ」など郷土の彩り豊かな味わいをそろえた。

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