ツアー最多のシーズン9度目「最終日最終組」 中島啓太にまつわる記録

今季9度目の最終日最終組でシーズンを締めくくる中島啓太(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目(2日)◇東京よみうりCC(東京)◇7023yd(パー70)◇晴れ(観衆2981人)

今季賞金王の中島啓太が、3バーディ、1ボギー「68」で回り、通算13アンダーで首位を守った。初日から首位に立ち続けての“完全優勝”となれば自身初、大会史上9人目。優勝賞金4000万円を獲得すると今季の獲得総額は2億1248万6179円になり、2016年の池田勇太に次ぐツアー史上5人目の2億円突破も果たす。

あすは首位に並ぶ蝉川泰果、2打差につける石川遼と最終組に入った。中島の1シーズン9度目の最終日最終組は、記録の残る1999年以降ではツアー最多。伊澤利光(2001年)と石川(09年)のシーズン8度を更新した。

中島&石川と“最年少”最終日最終組を構成(撮影/中野義昌)

また、この3人での組み合わせは、大会史上“最も若い”最終日最終組となる。23歳の中島、22歳の蝉川、32歳の石川の平均年齢は25.7歳。これまでの最年少は、石川が逆転優勝を飾った19年の27.3歳(チャン・キム、ハン・ジュンゴン、時松隆光)だった。

最年長として最終組に入った石川遼(撮影/中野義昌)

中島の今季3勝は、すべて最終日最終組から勝ち取ったもの。「最後までなにがあるか分からない。あしたも自分のリズムを崩さないようプレーしたい」。有終の美に向けて、自身初の日本タイトル奪取に挑む。(東京都稲城市/谷口愛純)

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