鹿児島で鳥インフル疑い 出水市の養鶏場

鹿児島県庁で開かれた鳥インフルエンザの対策会議=2日夜

 鹿児島県は2日、出水市の養鶏場で鳥インフルエンザの疑いがある事例が発生したと明らかにした。遺伝子検査で陽性が確認されれば、飼育する採卵鶏約2万3千羽の殺処分を開始し、養鶏場から半径10キロ圏内の農場で搬出を制限する方針。

 県によると、2日午前10時半ごろ、地元農協を通じて死んだ鶏が増えていると通報があった。簡易検査を実施した13羽中3羽で陽性が確認された。

 2日夜、鹿児島県幹部が県庁に集まり、対策会議を開催。高病原性が確認された場合、佐賀、茨城、埼玉の3県に続いて今季国内4例目となる。

 鹿児島県では昨シーズン、鳥インフルエンザウイルスが13農場で確認され、約137万羽が殺処分された。

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