20メートルの竹ざお、ぶつけ合う 「関東の奇祭」4年ぶり通常開催 提灯竿もみまつり 子ども部門復活 茨城・古河

4年ぶりに子ども部門が復活し元気に竹ざおをもみ合う子どもたち=古河市本町

長さ約20メートルの竹ざおの先に付けたちょうちんの明かりを消し合う「古河提灯竿(ちょうちんさお)もみまつり」が2日夜、茨城県古河市本町のJR古河駅西口前特設会場で開かれた。コロナ禍で中止や規模縮小を余儀なくされてきたが、今年は子ども部門が復活し、4年ぶりの通常開催となった。

大人部門と子ども部門にそれぞれ11団体(子どもパレードのみ1団体含む)が参加。矢来(やらい)と呼ばれる高さが約10メートルある木組みの囲いの中で、「そーれ」と気合を入れて一斉にちょうちんをぶつけ合った。ちょうちんの和紙が破れたり、炎に包まれたりする様子に、訪れた多くの人たちから歓声が上がった。

「関東の奇祭」ともいわれ、江戸時代に古河藩領の野木神社(栃木県野木町)で始まり、約160年前から古河市内でも行われるようになった。斎藤満実行委員長は「コロナ前の活気が戻った。伝統を後世につないでいきたい」と話した。

© 株式会社茨城新聞社