都市に住むハチ、脳のサイズが大きかった 環境リスク回避などに対応か 欧州で研究調査

都市に生息するハチは、大きい脳を持っていることが分かってきた。このほど、欧州と北米の89種、計335匹のハチの脳と体のサイズを計測する研究が行われ、郊外に住むハチよりも都市圏に住むハチの脳のサイズが大きいという結果が出た。

スペインのドナナ・バイオロジカル・ステーションの研究チームは、今回の結果が昆虫に関する「認知バッファ」理論の初めての証拠となるとして説明した。

「我々の分析により、主に都市を生息地とするハチは森林または農地を生息地とするハチよりも、体の大きさに比べ脳が大きいことが分かりました。更に、都市のハチは体のサイズもより大きく、結果脳のサイズも大きくなっていました」

「新たなリゾ―ス、絶え間なく人間がもたらす障害など、都市環境にはダイナミックな課題があることで、そういった環境におけるリスクを回避すると同時に活用する認知的柔軟性をより大きくなった脳が供給していると言えるでしょう」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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