ニューカッスルがEFL杯に続きユナイテッドに完勝! スコア以上に圧倒された赤い悪魔はリーグ連勝が「3」でストップ…【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第14節、ニューカッスルvsマンチェスター・ユナイテッドが2日にセント・ジェームズ・パークで行われ、ホームのニューカッスルが1-0で勝利した。

7位のニューカッスルは前節、チェルシーとの強豪対決に臨み4-1の完勝。公式戦連敗ストップに成功した。さらに、直近のチャンピオンズリーグ(CL)のパリ・サンジェルマン戦では敵地で1-0の勝利かに思われたが、誤審によって献上した土壇場のPKを決められて無念のドローに終わった。それでも、チーム全体のパフォーマンスは明らかに改善されており、先日のEFLカップで3-0の快勝を収めたユナイテッド相手にリーグ連勝を目指した。エディ・ハウ監督はこの一戦へPSG戦と全く同じスタメンで臨んだ。

対する6位のユナイテッドは前節、エバートン相手に悩めるアタッカー陣揃い踏みで3-0の完勝。今季初となるリーグ3連勝を達成した。しかし、今季リーグ戦以上に苦戦が続くCLでは敵地での勝利必須だったガラタサライ戦を3-3のドローで終え、最下位脱出とはならず。その痛恨ドローからのバウンスバックを図る一戦では先発4人を変更。リンデロフ、アムラバト、アントニー、ホイルンドに代えてダロト、メイヌー、ラッシュフォード、マルシャルを起用した。

注目の強豪対決はホームサポーターの強烈な後押しを受けたニューカッスルが、いつも通りのハイインテンシティのスタイルでユナイテッドを圧倒。なかなかフィニッシュには至らぬも、ボックス内で相手守備陣に際どい対応を強いる。

その後、11分にはユナイテッドのカウンターからガルナチョがニア下を狙った際どいシュートで押し返すシーンを作ったが、ニューカッスルがここからさらに圧力を増していく。15分過ぎにはゴードン、アルミロン、イサクとボックス付近で決定的なシュートを放っていくが、GKオナナのビッグセーブなどに阻まれる。

前半半ばから終盤にかけてはボール保持の部分でアウェイチームがやや盛り返したが、ホームチーム優勢の展開は変わらない。ほぼ専守防衛の形となったユナイテッドに対して、ニューカッスルはセットプレーからゴールに迫ったが、名手トリッピアーの直接FKがクロスバーに阻まれるなどツキにも恵まれず。結局、ゴールレスのまま前半終了を迎えた。

互いに選手交代なしで臨んだ後半もニューカッスルペースは変わらず。立ち上がりから押し込む展開が続くなか、ようやくゴールをこじ開ける。

55分、中央でイサク、ギマランイスと繋いで右サイドのスペースに飛び出したトリッピアーが正確なグラウンダーのクロスを供給。中央でアルミロンが潰れた背後にフリーで走り込んだゴードンが右足ワンタッチで仕留めた。

防戦一方の展開のなかで耐え切れずに失点したユナイテッドは62分に2枚替えを敢行。存在感を欠いたラッシュフォード、マルシャルを下げてホイルンド、アントニーを同じポジションに投入した。

この交代で流れを好転させたいユナイテッドだったが、後半半ばを迎えても強度が落ちないニューカッスル相手に球際の勝負で苦戦。なかなか攻撃に出ることができず、何とか2失点目を防ぐので精いっぱいという苦しい状況が続く。この展開を受け、テン・ハグ監督は80分にメイヌー、ワン=ビサカを下げてアムラバト、レギロンを同時投入した。

その後、ニューカッスルの守護神ポープの負傷によって古巣対戦のドゥブラフカがスクランブル投入され、ホームチームにも少し嫌な空気が漂うなかユナイテッドは最終盤にリスクを冒して前に出る。89分にはアントニーのシュートが前線に攻め残っていたマグワイアにディフレクトしてゴールネットを揺らすが、これはマグワイアのオフサイドを取られてゴールは認められず。

9分が加えられた後半アディショナルタイムで何とか追いつきたいユナイテッドだったが、以降はさしたる見せ場を作れぬままタイムアップを迎えた。

この結果、EFLカップの前回対戦に続いて完勝したニューカッスルがリーグ2連勝を達成。一方、スコア以上の完敗となったユナイテッドはリーグ戦の連勝が「3」でストップした。

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