ユニークな試みに期待が膨らむ月9ドラマ『ONE DAY』挑戦的な新展開!

嵐の二宮和也、大沢たかお、中谷美紀の3人が主演するフジテレビの月9ドラマ「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」が低調のままで推移し、月9史上ワーストを記録しかねない。視聴率が下がる一方だが、今回の試みにテレビマンは興味津々だというのだ。

クリスマスイブの一日を、1クールかけて描くオリジナル作品で、銃殺の容疑をかけられた記憶喪失の逃亡犯を二宮。老舗のレストランシェフを大沢。銃殺事件現場に直行する報道キャスターを中谷が演じる。この接点のない3人の人生が同時進行で描かれ、徐々に運命が交錯していくという物語だ。

初回こそ7・8%という視聴率だったものの、11月27日オンエアの第8話では4・7%で、途中成績ながらも全話平均5・4%と月9史上ワーストとなった。ある制作会社関係者は「3人の主人公で、3つの物語を同時進行させていき、最後には一つに結び付けられるという新しい試みでしたが、テンポの速さや場面展開が多すぎて『付いていけない』と脱落する人が続出したのが低視聴率の原因と言われています」。

脱落者も多いため、最終回に向けて視聴率が盛り上がるという事もかなり厳しい状況だが、業界内での注目度は意外と高いというのだ。同関係者は「HuluやNetflixなどといった配信サイトが、どんどんオリジナル作品を作る中で、民放も生き残りをかけて、単純なドラマだけ作っていればいいという時代ではないんです。『VIVANT』(TBS系)でもそうでしたが、やっぱり謎が謎を呼ぶというテンポの速い作品も求められている。そういう意味では『ONE DAY』も失敗かもしれませんが、これからのドラマを作るうえで、興味を持って見ているテレビ局の人は多いです」。

それだけ挑戦的な作品でもあったのかもしれない。

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