週末だけ「大人のワインバー」、淡路市にオープン 「新たな出会いの場を」セラピーサロン内に

ワインバーを始めた川野辺明子さん=淡路市浦

 兵庫県淡路市浦でセラピーサロンを営業するセラピストの川野辺明子さん(60)が、週末だけオープンする「大人のワインバー青空海」をサロン内で始めた。規制が続いた新型コロナウイルス禍を経て、リアルに人と人とが接することの良さに改めて気付いたといい「人々がつながる場所にしたい」と話す。(中村有沙)

 川野辺さんは東京出身。結婚後、子どもを育てながら、セラピストの資格を取得した。2019年、豊かな自然に引かれ、埼玉県川口市から淡路島に移住。色を活用して心理状態を読み解くセラピー「オーラソーマ」などを行うサロンを運営している。

 ワインバー営業のきっかけは、コロナ禍。店の営業を自粛し、オンラインサロンへ移行した経験を機に「やっぱりリアルがいい。コロナで出会いは減った。その分これからは出会いの場をつくりたい」と考えるようになった。

 ワインとつまみを提供。「お酒が入ると人は話しやすくなる」と自身も好きなワインに決め、約10種をそろえる。チーズやナッツ、ドライフルーツなどのつまみも用意。ワインのフルボトルにつまみ3種が付くセット(2750円)などがある。

 セラピーサロンを運営して4年。敷居が高いと感じる人が多いという印象を抱いてきたという。

 「サロンの役割だけでなく、お酒を飲める場所にすることで、気軽に足を運んでもらえるようにしたい」と川野辺さん。自身がセラピストであることを踏まえ「何気ない会話の中でお客さんの心をほぐせれば」と話す。

 営業は土、日の午後2~10時。平日も予約制で来店できる。

© 株式会社神戸新聞社